文献

J-GLOBAL ID：200902266154234995   整理番号：08A0671543

水産エコラベル認証制度導入の初期段階における消費者評価-情報量による消費者意識変化-

著者 (2件)： 松島華恵 (筑波大 大学院) ,  永木正和 (筑波大)
資料名： 農林業問題研究  (Journal of Rural Problem)
巻： 44  号： 1  ページ： 192-198  発行年： 2008年06月25日 
JST資料番号： L4327A  ISSN： 0388-8525  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 日本において資源管理に配慮した漁業に対して,消費者がどの程度の価値評価をするかを,マグロを対象にして評価学を計算した。現在,国際的な漁業認証制度として,天然魚を対象としたMSC(Marine Srewardship Council)によるエコラベル認証がある。選択実験型コンジョイント分析を用いて,情報提供により,MSC認証水産物への消費者評価がどの程度高まるかについて明らかにした。消費者の評価はエコラベル表示有りのマグロへの評価が高く,かつ近海産に対して評価が高かった。また,水産資源情報や,漁獲法,資源管理の効果などの情報提供量が増えるにつれ,エコラベルへの評価も高まった。これは潜在的には日本の消費者も,環境に配慮した水産物に対して価格プレミアムを与えていることの表れである。また,評価を選択意思と捉えて,認証水産物が多くの消費者に選択されたことを考えると,今後,市場が拡大し,認証取得にメリットが生じることを示唆していた。

シソーラス用語： *制度 ,  認証 ,  *水産食品 ,  マグロ ,  消費者行動 ,  実態調査 ,  漁業 ,  産業
準シソーラス用語： *認証制度

分類 (1件)： 水産業一般  (FH01010S)

引用文献 (12件)：

• 細野ひろみ. 栄養・安全性情報と商品特性の消費者評価-牛乳に関する選択実験アプローチ. フードシステム研究. 2004, 10, 3, 34-47
• 岩本博幸. HACCPラベル及びエコラベル表示牛乳に対する価値評価-札幌市民を対象とした選択型コンジョイント分析による接近-. 北海道農業経済研究. 2004, 11, 2, 48-60
• JOHNSTON, Robert J. A Contingent Choice Analysis of Ecolabeled Seafood : Comparing Consumer Preferences in the United States and Norway. Journal of Agricultural and Resource Economics. 2001, 26, 20-39
• LOUVIERE, J. J. Stated Choice Methods. 2000, 114
• 合崎英男. データ解析環境Rによる選択型コンジョイント分析入門. 農工研技報. 2007, 206, 151-173

タイトルに関連する用語 (7件)： エコラベル ,  認証制度 ,  初期段階 ,  消費者 ,  評価 ,  情報量 ,  消費者意識