抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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衛星都市の変遷から新都市への制度上の変化に焦点をあてる。そして,北京都市計画(2005年)で,東部発展帯の三重点新都市とされた亦庄・通州・順義を事例都市に,新都市に関する計画を考察した。本論は北京に関する考察で,政治的な主導性をもつため,この計画の変遷は,急速に都市化が進行する中国の他都市にも大きな影響を与える。本研究で得られた結果を以下に要約する。1949年以降の北京における衛星都市の確立と変遷では,衛星都市が位置づけられたが規模は小さく,インフラ整備は相対的に遅れ,発展が緩慢であった。その結果,北京市の人口と産業は中心都市に集中し続け,衛星都市は産業力が増大したが,中心都市との格差が依然として大きかった。一方,北京市の成長が続き,一極集中型の都市構造では対応できなくなり,大北京地域の研究が進められ,「両軸・両帯・多中心」という都市空間構造が提案された。ここで新都市が提唱されたが,新都市は衛星都市を基礎としつつも,郊外小都市を整合し,従来の衛星都市を新たに位置づけ直すものであった。