抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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自発パラメトリック下方変換過程を経て放出されるシグナル光とアイドラー光子の対(パラメトリック光子)は物理的自由度に関して強い量子相関を示すために,量子もつれなどの量子力学の基礎的概念やこれを利用した量子情報処理技術の検証実験に利用される。光子の進行方向に垂直な方向の2光子の位置に関する量子もつれ(空間量子もつれ)は2光子の回折現象に対して重要な役割をはたすことから,量子もつれ状態は量子情報処理だけでなく,光イメージング技術への応用の点から注目されている。空間量子もつれの利用によって回折限界を超えた解像度を得ることを目指すのが「量子リソグラフィ」の研究である。本稿では,空間量子もつれの役割を解明するために行った,著者らのパラメトリック光子対の回折および干渉に関する研究を紹介した。1)1次元回折格子による2光子の回折および干渉のシミュレーション結果,2)シミュレーション結果を実証するためのパラメトリック光子対を用いた実験,3)1光子検出と2光子検出の測定結果を示した。