抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
鉄道用誘導主電動機の分解周期は,現状,使用部品の中でもっとも寿命の短いグリースの使用寿命に合わせて決められている。そこで,車両のメンテナンスの立場からは,グリースの使用寿命を延ばし,グリースの更新の手間を省く必要がある。主電動機軸受の潤滑の特徴としては,軸受周囲のスペースが限られており,グリースを詰めすぎると,グリースの逃げ場がないため,攪拌熱によって軸受温度が上がり,不具合の原因になりやすい。従って,グリース封入量は,適正に管理される必要がある。そこで,グリースの封人形状の最適化について検討を行ったところ,潤滑寿命の延伸効果があり,分解周期を延長できる可能性があることがわかった。ここでは,その改良設計例とべンチ試験結果を紹介した。従来品を使用した軸受は,玉軸受では146万km走行相当で振動の増加と軸受内輪温度の上昇により,ころ軸受けでは263万km走行相当で休止後のモータ起動不能によりグリース潤滑寿命に至った。これに対し,改良品を使用した場合には360万km以上の寿命があった。潤滑寿命の方策としては,他にも,中間給油と呼ばれるグリースを非分解で更新する方法もある.これについても述べた。