文献

J-GLOBAL ID：200902269992904691   整理番号：08A0875119

Abell399とAbell401の連結領域における非平衡イオン化状態と2温度構造

Non-Equilibrium Ionization State and Two-Temperature Structure in the Linked Region of Abell 399 and Abell 401

著者 (2件)： AKAHORI Takuya (Univ. Tsukuba, Ibaraki) ,  YOSHIKAWA Kohji (Univ. Tsukuba, Ibaraki)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 60  号： 4  ページ： L19-L22  発行年： 2008年08月25日 
JST資料番号： G0279A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： N体+平滑化粒子流体力学(SPH)シミュレーションを用いてAbell399とAbell401の連結領域における銀河団ガスの非平衡イオン化状態と2温度構造を調べ,連結領域の辺縁にかなりの衝撃層が存在し,連結領域の中心周辺と衝撃層での鉄のイオン化状態はイオン化平衡状態からずれていることを示した。2温度構造に関しては連結領域の辺縁で電子とイオンの間に明確な温度差があることが分かった。23階電離鉄と24階電離鉄のKα輝線に対する連結領域の中心周辺のイオン化平衡状態からのずれによる影響は少ない。この結果は,この領域での相対的に高い金属性の検出を銀河団ガスの非平衡イオン化状態に帰着させることができないことを示唆している。また,衝撃層のKα輝線は平衡値からかなりずれており,23階-24階電離鉄と25階電離鉄のKα輝線の強度比はイオン化平衡状態での値と大きく異なることが分かった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *銀河団 ,  *銀河間物質 ,  金属イオン ,  鉄 ,  衝撃波 ,  温度分布 ,  *宇宙X線源 ,  衝突イオン化 ,  非平衡状態 ,  平衡状態 ,  Mach数 ,  *多体問題 ,  光度 ,  計算機シミュレーション ,  *クラスタ ,  *集団 ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： Abell399 ,  Abell401

分類 (2件)： 星雲  (DB06000W) ,  宇宙線起源  (DB02020Q)

引用文献 (13件)：

• Akahori, T.,& Masai, K.2005, PASJ, 57, 419
• Fujita, Y., Koyama, K., Tsuru, T.,& Matsumoto, H.1996, PASJ, 48, 191
• Fujita, Y., Tawa, N., Hayashida, K., Takizawa, M., Matsumoto, H., Okabe, N.,& Reiprich, T. H.2008, PASJ, 60, S343
• Ghavamian, P., Laming, J. M.,& Rakowski, C. E.2007, ApJ, 654, L69
• Markevitch, M., Forman, W. R., Sarazin, C. L.,& Vikhlinin, A.1998, ApJ, 503, 77

タイトルに関連する用語 (3件)： 非平衡 ,  イオン化 ,  温度構造