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J-GLOBAL ID：200902277134656909   整理番号：09A1029158

低密度神経支配の心室筋における遠心性迷走神経作用のための増幅機構に関与する心筋細胞コリン受容性とコリン作動性

Cholinoceptive and cholinergic properties of cardiomyocytes involving an amplification mechanism for vagal efferent effects in sparsely innervated ventricular myocardium

著者 (3件)： KAKINUMA Yoshihiko (Kochi Medical School, Nankoku, JPN) ,  AKIYAMA Tsuyoshi (National Cardiovascular Center Res. Inst., Suita, JPN) ,  SATO Takayuki (Kochi Medical School, Nankoku, JPN)
資料名： FEBS Journal  (FEBS Journal)
巻： 276  号： 18  ページ： 5111-5125  発行年： 2009年09月 
JST資料番号： B0206B  ISSN： 1742-464X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： アセチルコリン(ACh)が虚血性心筋細胞により産出され,正のフィードバック機構を通してその合成が促進されるという仮定を確認し,AChの細胞内濃度や産生経路に対するドネペジルの影響も調査した。免疫電顕により,ラット心筋細胞質のコリンO-アセチルトランスフェラーゼ(ChAT)酵素とアセチルコリン輸送体(VAChT)の発現を観察した。ラット心筋細胞のアトロピン前処理はAChレベルを低下したが,ピロカルピン処理はAChレベルを著しく上昇した。HEK293細胞でのChATノックダウンは細胞エネルギー代謝を促進したが,この活性化はAChにより抑制された。ドネペジルは十分なフィゾスチグミン存在下でもChATの活性と蛋白質発現および細胞内のAChレベルを上昇した。さらに,マウスへのドネペジル経口投与は大腿四頭筋のChATのプロモーター活性と心臓のChAT蛋白質量を上昇した。心筋細胞がACh合成系を持つばかりではなく,ACh誘導性のACh産生を介した迷走神経作用の増幅というAChの心室心筋細胞に対する新規な直接的作用も明らかにした。

シソーラス用語： *心筋細胞 ,  迷走神経 ,  神経支配 ,  心筋虚血 ,  電子顕微鏡観察 ,  免疫学的試験 ,  コリン O-アセチルトランスフェラーゼ ,  膜タンパク質 ,  *コリン作動薬 ,  HEK293細胞 ,  齧歯類 ,  エネルギー代謝 ,  Alzheimer病治療薬 ,  脂肪酸 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族化合物 ,  トロパンアルカロイド ,  架橋化合物 ,  カルボン酸エステル ,  ヒドロキシ酸 ,  ラクトン ,  イミダゾールアルカロイド
準シソーラス用語： アセチルコリン輸送体(

分類 (2件)： 心臓  (EJ04020D) ,  副交感神経作用薬の基礎研究  (GW05032S)

物質索引 (4件)： アセチルコリン ,  アトロピン ,  ドネペジル ,  ピロカルピン

タイトルに関連する用語 (8件)： 低密度 ,  神経支配 ,  心室筋 ,  迷走神経 ,  増幅 ,  心筋細胞 ,  コリン ,  受容性