文献

J-GLOBAL ID：200902284459513795   整理番号：09A1108676

高親和性IgE受容体の抗原誘導性凝集の抑制を介した肥満細胞の脱顆粒に及ぼすカロテノイドの阻害的効果

Inhibitory Effect of Carotenoids on the Degranulation of Mast Cells via Suppression of Antigen-induced Aggregation of High Affinity IgE Receptors

著者 (4件)： SAKAI Shota (Kyoto Univ., Kyoto) ,  SUGAWARA Tatsuya (Kyoto Univ., Kyoto) ,  MATSUBARA Kiminori (Hiroshima Univ., Higashi-Hiroshima, JPN) ,  HIRATA Takashi (Kyoto Univ., Kyoto)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 284  号： 41  ページ： 28172-28179  発行年： 2009年10月09日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： カロテノイドは抗酸化活性および抗炎症活性を持つが,肥満細胞の脱顆粒及びタイプIアレルギー抑制効果を検討した。フコキサンチン,アスタキサンチン,ゼアキサンチンおよびβ-カロテンはラット好塩基球性白血病由来RBL-2H3細胞およびマウス骨髄由来肥満細胞におけるβ-ヘキソサミニダーゼの抗原誘導性放出を阻害した。また肥満細胞の脱顆粒シグナル伝達経路の上流に位置する高親和性IgE受容体(FcεRI)の抗原誘導性凝集も阻害し,同受容体のLynキナーゼおよびFynなどのキナーゼを介した細胞内シグナル伝達も阻害した。さらにFcεRIの脂質ラフトへの抗原誘導性移動も阻害し,炎症性サイトカイン産生抑制作用,抗アレルギー作用を示唆した。

シソーラス用語： 腫瘍細胞 ,  培養細胞 ,  マウス ,  肥満細胞 ,  *脱顆粒 ,  炎症性サイトカイン ,  *抗アレルギー作用 ,  *Fcε受容体 ,  非受容体型チロシンキナーゼ ,  酵素阻害 ,  *ビタミンA ,  ヘキソサミニダーゼ ,  カロチノイド ,  共役ジエン ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  ジオール ,  ジケトン ,  ヒドロキシケトン ,  不飽和アルコール ,  第二アルコール
準シソーラス用語： *FcεRI ,  Fyn ,  Lyn ,  RBL-2H3細胞 ,  β-ヘキソサミニダーゼα鎖

分類 (2件)： ビタミンA  (EB07020A) ,  免疫反応一般  (ED03010T)

物質索引 (4件)： β-カロテン ,  アスタキサンチン ,  ゼアキサンチン ,  フコキサンチン

タイトルに関連する用語 (8件)： 親和性 ,  IgE受容体 ,  抗原 ,  凝集 ,  肥満細胞 ,  脱顆粒 ,  カロテノイド ,  阻害