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J-GLOBAL ID：200902285902526885   整理番号：09A0338882

阿蘇山の特徴的な地形が局地風「まつぼり風」に及ぼす影響に関する数値実験

著者 (7件)： 稲村友彦 (首都大学東京) ,  岩崎一晴 (応用技術) ,  齋藤仁 (首都大学東京) ,  齋藤仁 (日本学術振興会) ,  中山大地 (首都大学東京) ,  泉岳樹 (首都大学東京) ,  松山洋 (首都大学東京)
資料名： 天気
巻： 56  号： 3  ページ： 123-138  発行年： 2009年03月31日 
JST資料番号： F0064A  ISSN： 0546-0921  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 阿蘇山の特徴的な地形(中央火口丘,阿蘇外輪山および立野火口瀬)が,立野火口瀬の西で起こる局地風「まつぼり風」に及ぼす影響を,メソ気象モデル(RAMS)に現実の地形と仮想的な地形を与えることによって調べ,まつぼり風発生のメカニズムを考察した。まつぼり風は南東の地衡風が吹くときに発生しやすく,発生が確認された1999年4月17~18日を対象に実験を行ったところ,現実の地形の実験で,立野火口瀬周辺にはおろし風や地峡風が出現した。仮想的な地形の実験との比較により,まつぼり風を発生させる主要な原因は,立野火口瀬南側の外輪山によるおろし風であり,立野火口瀬による地峡風効果と中央火口丘によるおろし風が,強風をさらに強めていることが示唆された。また,下層の東寄りの風と上層の西寄りの風との間,高度1500m付近に現れる東西風速0m/sの層により形成された臨界層が,おろし風の強化に寄与していると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： 地形効果 ,  *局地風 ,  地衡風 ,  流体層
準シソーラス用語： おろし ,  まつぼり風 ,  阿蘇山 ,  外輪山 ,  感度実験 ,  数値実験 ,  地峡風 ,  中央火口丘 ,  立野火口瀬 ,  臨界層

分類 (1件)： 局地循環,気流  (DC05090N)

引用文献 (27件)：

• 荒川正一. 局地風のいろいろ. 2004
• CHEN, C. A one-dimensional simulation of the stratocumulus-capped mixed layer. Bound.-Layer Meteor. 1983, 25, 289-321
• CLARK, T. L. Critical level reflection and the resonant growth of nonlinear mountain waves. J. Atmos. Sci. 1984, 41, 3122-3134
• FUDEYASU, H. Numerical study of the local downslope wind "Hirodo-kaze" in Japan. Mon. Wea. Rev. 2008, 136, 27-40
• 早水逸雲. 「マツボリ風」(阿蘇の急風) (第一報). 西部管区気象研究会誌. 1950, 7, 52-62

タイトルに関連する用語 (5件)： 阿蘇山 ,  地形 ,  局地風 ,  まつぼり風 ,  数値実験