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J-GLOBAL ID：200902289486993059   整理番号：09A0265142

クリの低温貯蔵に関する研究

著者 (4件)： 石井貴 (茨城県農業総合セ 園芸研) ,  藤田醸司 (茨城県農業総合セ 園芸研) ,  鹿島恭子 (茨城県農業総合セ 園芸研) ,  小田喜保彦 (小田喜商店)
資料名： 茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告  (Bulletin of the Horticultural Institute, Ibaraki Agricultural Center)
号： 16  ページ： 1-11  発行年： 2008年03月 
JST資料番号： L3702A  ISSN： 0919-4975  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： クリの低温貯蔵における果実品質の調査と,嫌気性発酵を防ぐ包装方法および包装資材,温湯処理後の長期貯蔵について報告する。低温貯蔵時のクリ果肉の内部温度は,実用規模の積み重ね状態の場合,果実温度が庫内平均温度の0.7°Cまで低下するのに1日以上の時間を要した。また出庫後には急速に果実内部の温度が上昇することから,10月上旬に出荷後常温に置いた場合,クリの果実品質は1~2日程度しか保てないことがわかった。また,0°C付近の低温貯蔵庫で食味を向上させるには,早生品種「国見」の場合,最低7日の貯蔵が必要であることがわかった。PE(ポリエチレン製)袋でハンカチ折包装し貯蔵した場合,糖度や糖含量は-1°Cの場合が高く,カビの発生も少なかった。同様に-1°Cではゆでグリの褐変が抑えられ,官能評価も高かった。50°C30分の温湯処理を行った後,充分に乾燥させれば,低温で長期貯蔵しても褐変を防ぐことができ,甘露煮加工原料の長期間確保のための貯蔵前処理法として有望であることが示唆された。

シソーラス用語： *クリ ,  *冷蔵 ,  果肉 ,  褐変 ,  温水 ,  包装 ,  ポリエチレン
準シソーラス用語： 温湯 ,  *低温貯蔵

分類 (2件)： 果実とその加工品  (FJ11030Z) ,  食品の冷凍・冷蔵  (FJ03020X)

タイトルに関連する用語 (3件)： クリ ,  低温貯蔵 ,  研究