抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「タッチ動作を用いたミラーインタフェース」とは,ビデオカメラで撮影したユーザの映像を画面上に投影し,画面上の自らの手を,その画面上に投影された仮想オブジェクに重ねてタッチ動作で選択するシステムである。本研究では,タッチ動作を入力として利用したミラーインタフェースシステムにおいて,映像遅延と応答遅延が生じたときの影響を実験により詳細に分析した。その結果,応答遅延よりも映像遅延の方が,より短い付加遅延時間で操作に影響を与えることが判った。静的ターゲットタスクにおけるタスク達成時間に関しては,応答時間の影響が出始めるのは0.15秒であるが,映像遅延の場合は0.03秒からであった。また動的ターゲットタスクにおいては,付加映像遅延時間が0.03秒になるとタスク達成時間に影響するのに対し,付加応答遅延時間が1秒であっても影響はなかった。以上のように,タッチ動作を利用したミラーインタフェースにおいて,操作に影響を与えない映像遅延及び応答遅延の上限を示すことができた。