特許
J-GLOBAL ID:200903006380783308

▲VIII▼因子の精製方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川口 義雄 (外3名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-515993
公開番号(公開出願番号):特表平10-509144
出願日: 1995年11月14日
公開日(公表日): 1998年09月08日
要約:
【要約】プロテアーゼは一般に、分子を分解することによって血液凝固VIII因子の活性を低下させる傾向を有している。本発明は、採取後の溶液に金属依存性プロテアーゼの阻害剤を添加することによって組換えVIII因子に対する金属依存性プロテアーゼの有害な影響を低減させる方法に関する。好適な溶液は、採取溶液または順次段階から成る精製処理の最初の段階である一次単離に供給されるかまたは一次単離後の任意の水溶液である。阻害剤は、(1)VIII因子分子を安定化する1種または複数のイオンに対するよりもプロテアーゼのアルカリ土類金属イオンまたは金属イオンに対して強い親和性を有する錯形成剤、及び、(2)プロテアーゼの天然基質に構造的に近縁であり電気陰性部分を含んでいる化合物から選択される。阻害剤、好ましくは錯形成剤が存在すると、採取期間が延長され、収率がかなり向上し、しかも採取後のVIII因子活性がほぼ維持されている。本発明は更に、本発明方法によって精製された組換えVIII因子を含有する水溶液、及び、血友病の症状を有する患者に投与する医薬を製造するためのかかる水溶液の使用に関する。本発明はまた、本発明方法によって精製した組換えVIII因子を治療有効量で投与する血友病の治療方法に関する。
請求項(抜粋):
金属依存性プロテアーゼによって惹起される組換え血液凝固VIII因子の分解を低減させる方法であって、金属依存性プロテアーゼの阻害剤を採取後の溶液に添加すること、及び、阻害剤が、(1)VIII因子分子を安定化する1種または複数のイオンに対するよりもプロテアーゼのアルカリ土類金属イオンまたは金属イオンに対して強い親和性を有する錯形成剤、及び、(2)プロテアーゼの天然基質に構造的に近縁であり電気陰性部分を含んでいる化合物から成るグループから選択されることを特徴とする方法。
IPC (3件):
C07K 14/755 ,  A61K 35/14 ,  A61K 38/00 ACA
FI (3件):
C07K 14/755 ,  A61K 35/14 Z ,  A61K 37/02 ACA
引用特許:
審査官引用 (8件)
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