特許
J-GLOBAL ID:200903017318999622

飛行時間質量分析計における質量誤差を修正する方法及び装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 大橋 邦彦
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平11-538070
公開番号(公開出願番号):特表2000-513494
出願日: 1999年01月25日
公開日(公表日): 2000年10月10日
要約:
【要約】開示される飛行時間質量分析計(1)を用いて取得された質量-スペクトルのデータを修正する方法は、観測された質量スペクトルにおいて質量ピークを認識して、その観測ピーク領域及び質量中心を決定することを含む。次いで、修正テーブルを用いて、その観測された質量中心が検出器不感時間の効果に対して修正される。修正テーブルはモンテカルロ・シミュレーションを用いて生成される。
請求項(抜粋):
ドリフト領域と、該ドリフト領域(18)の出口に配置されて単一イオンの衝突に応じて電気信号を作り出すイオン検出器(19)とを有する飛行時間質量分析計(1)を用いて、取得された質量-スペクトルのデータを修正する方法であって、 試料からイオン群を生成する段階と、 前記イオン群を前記ドリフト領域(18)内へ入れる段階と、 前記イオン群の内の少なくとも一部における少なくとも1つのイオンの前記イオン検出器(19)に対する衝突に応じて、電気信号を作り出す段階と、 前記イオン検出器(19)に対して衝突した前記イオンの内の少なくとも一部の前記ドリフト領域(18)を通過する通過時間を決定する段階と、 複数の異なる通過時間の何れかをそれぞれが有するイオンの数をカウントする段階と、 前記ドリフト領域を通過する通過時間と、複数の異なる通過時間の何れかをそれぞれが有するイオンの数とから成るデータを処理して、特定の通過時間を有するイオンの数を表すデータを含む少なくとも1つの観測された質量スペクトルを作り出す段階と、 前記観測された質量スペクトル内において質量ピークに対応する前記データの一部を認識する段階と、 前記データの一部における少なくとも1つから、観測されたピーク領域及び観測された質量中心を決定する段階と、 前記飛行時間質量分析計(1)に独特であり且つ前記観測された質量中心に従って選択された所定ピーク形状関数を用いて、前記観測された質量中心から、前記質量ピークの形状を示す分布関数を決定する段階と、 前記観測された質量中心に修正を適用して、検出器不感時間の効果に対して修正された前記質量中心の値を獲得する段階であり、前記修正が、前記分布関数及び前記観測されたピーク領域の異なる値に対して前記修正の値を付与する所定修正テーブルから獲得されており、前記所定テーブルが、前記分布関数及びピーク領域の適切な範囲に対する前記ピーク形状関数を有する複数のシミュレートされた質量ピークの各々に対する前記検出器不感時間の効果を予期することによって獲得されていることから成る段階と、の諸段階を含む質量-スペクトルのデータを修正する方法。
引用特許:
審査官引用 (4件)
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