特許
J-GLOBAL ID:200903022616530169

3-ヒドロキシピコリン酸誘導体の調製方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 川口 義雄 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2001-550207
公開番号(公開出願番号):特表2003-519215
出願日: 2001年01月08日
公開日(公表日): 2003年06月17日
要約:
【要約】本発明は、一般式(I)(式中、n、Q1、Q2、X1、X2、Y、およびZは本記載で定義されるとおりである)の化合物の調製方法に関する。【化1】
請求項(抜粋):
一般式(I)の化合物、 【化1】(式中、 nは、0または1を表し、 Q1は、酸素または硫黄原子、NR1基、およびN-NR4R5基から選択され、 Q2は、OR2またはSR3基、および-NR4R5基から選択され、 Q1およびQ2は、共に、2から3個の酸素および/または窒素原子を含み、場合により1個以上の基で置換されている5から7個の原子からなる環を形成することができ、その置換基は同一または異なり、ハロゲン、アルキル、およびハロアルキル基から選択され、 Zは、水素原子、シアノ基、およびアルキル、アリル、アリール、アリールアルキル、プロパルギル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、シアノアルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、N-アルキルアミノアルキル、N,N-ジアルキルアミノアルキル、アシルアミノアルキル、アルコキシカルボニルアミノアルキル、アミノカルボニルアミノアルキル、アルコキシカルボニル、N-アルキルアミノカルボニル、N,N-ジアルキルアミノカルボニル、アシル、チオアシル、アルコキシチオカルボニル、N-アルキルアミノチオカルボニル、N,N-ジアルキルアミノチオカルボニル、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、アルコキシスルホニル、アミノスルホニル、N-アルキルアミノスルホニル、N,N-ジアルキルアミノスルホニル、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アリールオキシスルホニル、N-アリールアミノスルホニル、N,N-ジアリールアミノスルホニル、またはN,N-アリールアルキルアミノスルホニル基から選択され、 Yは、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル、メルカプト、ニトロ、チオシアナト、アジド、シアノ、またはペンタフルオロスルホニル基、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、シアノアルキル、シアノアルコキシ、シアノアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、またはアルコキシスルホニル基、 シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アルケニルチオ、またはアルキニルチオ基、 アミノ、N-アルキルアミノ、N,N-ジアルキルアミノ、-NHCOR10、-NHCSR10、N-アルキルアミノカルボニルアミノ、N,N-ジアルキルアミノカルボニルアミノ、アミノアルキル、N-アルキルアミノアルキル、N,N-ジアルキルアミノアルキル、アシルアミノアルキル、チオアシルアミノ、アルコキシチオカルボニルアミノ、N-アルキルアミノチオカルボニルアミノ、N,N-ジアルキルアミノチオカルボニルアミノ、N,N-アリールアルキルアミノカルボニルアミノ、N-アルキルスルフィニルアミノ、N-アルキルスルホニルアミノ、N-アリールスルフィニルアミノ、N-アリールスルホニルアミノ、N-アルコキシスルホニルアミノ、N-アルコキシスルフィニルアミノ、N-ハロアルコキシスルフィニルアミノ、N-ハロアルコキシスルホニルアミノ、N-アリールアミノ、N,N-ジアリールアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、N-アリールアミノカルボニルアミノ、N,N-ジアリールアミノカルボニルアミノ、アリールチオカルボニルアミノ、アリールオキシチオカルボニルアミノ、N-アリールアミノチオカルボニルアミノ、N,N-ジアリールアミノチオカルボニルアミノ、またはN,N-アリールアルキルアミノチオカルボニルアミノ基、 アシル、カルボキシル、カルバモイル、N-アルキルカルバモイル、N,N-ジアルキルカルバモイル、低級アルコキシカルボニル、N-アリールカルバモイル、N,N-ジアリールカルバモイル、アリールオキシカルボニル、またはN,N-アリールアルキルカルバモイル基、および次式のイミノ基から選択され、 【化2】 X1およびX2は、同一または異なり、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル、メルカプト、ニトロ、チオシアナト、アジド、シアノ、またはペンタフルオロスルホニル基、およびアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、シアノアルキル、シアノアルコキシ、シアノアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、またはアルコキシスルホニル基から選択され、あるいは X1およびX2は、共に、場合により、硫黄、酸素、窒素、およびリンから選択される1個または複数のヘテロ原子を含む、飽和、部分不飽和、または完全不飽和の4から8員環を形成することもでき、 R2およびR3は、同一または異なり、互いに独立に、1から12個の炭素原子を含むアルキル基、ハロアルキル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、シアノアルキル、またはアシル基、ニトロ、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、または3-オキセタニルオキシカルボニル基、およびN-アルキルカルバモイル、N,N-ジアルキルカルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルチオカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、アルコキシチオカルボニル、ハロアルコキシチオカルボニル、アルキルチオチオカルボニル、アルケニル、アルキニル、N-アルキルアミノ、N,N-ジアルキルアミノ、N-アルキルアミノアルキル、またはN,N-ジアルキルアミノアルキル基、または 場合により、同一または異なる1個または複数の基R9および/またはアリールおよび/またはアリールアルキル、および/または基-T-R8で置換された、アリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルから選択された基から選択され、 R1、R4、R5、R6およびR7は、同一または異なり、互いに独立に、水素原子、1から12個の炭素原子を直鎖または分枝鎖に含む、場合により置換されたアルキル基、ハロアルキル、シクロアルキル、ハロシクロアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリールアルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、シアノアルキル、またはアシル基、ニトロ、シアノ、カルボキシル、カルバモイル、または3-オキセタニルオキシカルボニル基、およびN-アルキルカルバモイル、N,N-ジアルキルカルバモイル、アルコキシカルボニル、アルキルチオカルボニル、ハロアルコキシカルボニル、アルコキシチオカルボニル、ハロアルコキシチオカルボニル、アルキルチオチオカルボニル、アルケニル、アルキニル、N-アルキルアミノ、N,N-ジアルキルアミノ、N-アルキルアミノアルキル、またはN,N-ジアルキルアミノアルキル基、または 同一または異なる、1個または複数の基R9および/またはアリールおよび/またはアリールアルキル、および/または基-T-R8で場合により置換されたアリール、アリールアルキル、ヘテロシクリル、およびヘテロシクリルアルキルから選択された基から選択され、あるいは R4およびR5ならびにR6およびR7が、それぞれ一緒になって、場合により硫黄、酸素、窒素、およびリンから選択された1個または複数のヘテロ原子を含む、飽和、部分不飽和、または完全不飽和の4から8員環を形成することもでき、 Tは、直接結合、または基-(CH2)m-(mは1以上12以下の値をとる)から選択された二価の基を表し、前記基は、場合により窒素、酸素および/または硫黄、ならびにオキシアルキレン、アルコキシアルキレン、カルボニル(-CO-)、オキシカルボニル(-O-CO-)、カルボニルオキシ(-CO-O-)、スルフィニル(-SO-)、スルホニル(-SO2-)、オキシスルホニル(-O-SO2-)、スルホニルオキシ(-SO2-O-)、オキシスルフィニル(-O-SO-)、スルフィニルオキシ(-SO-O-)、チオ(-S-)、オキシ(-O-)、ビニル(-C=C-)、エチニル(-C≡C-)、-NR9-、-NR9O-、-ONR9-、-N=N-、-NR9-NR10-、-NR9-S-、-NR9-SO-、-NR9-SO2-、-S-NR9-、-SO-NR9-、-SO2-NR9-、-CO-NR9-O-、または-O-NR9-CO-基から選択された1個または2個のヘテロ原子が割り込み、またはそれで終端し、 R8は、水素原子およびアリールまたはヘテロシクリル基から選択され、 同一または異なるR9およびR10は、互いに独立に、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル、メルカプト、ニトロ、チオシアナト、アジド、シアノ、またはペンタフルオロスルホニル基、およびアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、アルコキシアルキル、ハロアルコキシアルキル、アルキルチオアルキル、ハロアルキルチオアルキル、アリールアルキル、シアノアルキル、シアノアルコキシ、シアノアルキルチオ、アルキルスルフィニル、ハロアルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ハロアルキルスルホニル、またはアルコキシスルホニル基から選択される) ならびにその任意選択のN-オキシド、幾何異性体および/または光学異性体、鏡像異性体および/またはジアステレオ異性体、互変異性形態、それらの塩、金属錯体、および半金属錯体の調製方法であって、 式(II)の化合物、 【化3】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりである) を、アルカリ化剤および溶媒の存在下で、シアン化水素酸のシアニド、アルカリ金属誘導体、またはアルカリ土類金属誘導体と、あるいは塩化ジメチルカルバモイルおよび溶媒の存在下で、トリメチルシリルシアニドと反応させて、式(III)の化合物、 【化4】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりである)を得、 上記式(III)の化合物は、溶媒の存在下、ハロゲン化アシルと反応させて、式(IVa)の対応するハロゲン誘導体、 【化5】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりであり、Xは、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素から選択されたハロゲン原子を表す)に変換することができ、 次いで、式(IVa)のハロゲン誘導体は、場合により過酸化水素水溶液、そして場合により三臭化ホウ素の存在下で、熱水素酸、または強い無機塩基の作用により、式(Ia)の化合物、 【化6】(式中、X、X1、およびX2は上記で定義したとおりである)に加水分解され、 式(III)または(IVa)の化合物は、それだけには限らないが、好ましくは、プロトン性または非プロトン性極性溶媒などの溶媒の存在下で、アルコールまたはアルコキシドと接触させて、式(IVb)の化合物、 【化7】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりである) を得ることができ、 式(Ia)の化合物の生成に用いたのと同様の作用条件下で加水分解反応に使用して、式(Ib)および式(Ib’)の化合物、 【化8】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりである) をそれぞれ得ることができ、 式(IVa)の化合物もまた、非プロトン性極性溶媒中、0°Cから溶媒の沸点の温度で、式R6SHの化合物、または対応するアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩と反応させることにより、式(Va)のピコリン酸誘導体、 【化9】(式中、X1、X2、およびR6は、上記で定義したとおりである) に変換することができ、次いで、式(Va)のニトリルを加水分解反応に使用して、式(Ia)の化合物の生成に使用したのと同様の反応により式(Ic)の対応する酸、 【化10】(式中、X1、X2、およびR6は、上記で定義したとおりである) を得ることができ、 式(IVa)のハロゲン化物もまた、アゾチドリン酸塩で処理して、式(Vb)の化合物、 【化11】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりである) を得ることができ、この反応は、0°Cから溶媒の沸点の温度で実施され、次いで、式(Vb)の化合物は、上記式(Ia)の酸の調製で示したのと同様の方法に従って加水分解して、式(Id)の酸、 【化12】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりである) を得ることができ、 次いで、式(Id)のアジ化物を、場合により、還元剤の作用により、式(Ie)のアミン誘導体 【化13】(式中、X1およびX2は、上記で定義したとおりである) に還元し、 式(Ia)から(Ie)の酸は、有機合成分野の技術者によく知られている慣用の方法に従って、チオ酸、イミノ誘導体(-C(=NR1))、またはアミノイミノ誘導体(-C(=N-NR4R5))に変換することができ、 次いで、3位(ピリジン窒素原子に関連する)が-OHまたは-メトキシで置換された、上記で定義した酸(Ia)から(Ie)、またはそのチオ、イミノ、およびイミノアミノ誘導体を従来技術としてすでに知られているように様々に反応させて、3位(ピリジン窒素原子に関連する)が式(I)の化合物で定義されている-O-Z、Zで置換されている対応する誘導体を得ることができ、 Yがアミノ(-NH2)基を表す、上記で定義した式(I)の化合物は、溶媒、および場合により塩基の存在下、アシル化剤と接触させて、式(VIa)および(VIb)の化合物、 【化14】(式中、X1、X2、Q1、Q2、Z、およびR10は、上記で定義したとおりである) を得ることができ、 式(VII)のピコリン酸誘導体、 【化15】(式中、X1、X2、Q1、n、Z、およびYは、上記で定義したとおりである)を上記で定義したような式R2OH、R3SH、またはHNR4R5、R2、R3、R4、およびR5の試薬と、-80°C〜180°C(好ましくは、0°C〜150°C)または溶媒の沸点で接触させて、式(VIIIa)、(VIIIb)、および(VIIIc)の化合物をそれぞれ得て、式(I)の化合物の特別な事例であり、Q2がそれぞれ-OR2、-SR3、および-NR4R5を表す、式(VIII)の1組の化合物、 【化16】を生成させることができ、 式(I)の化合物の特別な事例である一般式(IX)の化合物、 【化17】(式中、nは、1に等しい) は、式(I)の化合物の特別な事例である式(X)の化合物、 【化18】(式中、nは、1に等しい) を酸化剤、過酸化水素水溶液、あるいは過カルボン酸、過ボロン酸、または過硫酸と接触させる方法によって得ることができることを特徴とする方法。
IPC (5件):
C07D213/81 ,  A01N 43/40 101 ,  A01N 43/40 ,  C07D409/12 ,  C07D413/12
FI (5件):
C07D213/81 ,  A01N 43/40 101 E ,  A01N 43/40 101 L ,  C07D409/12 ,  C07D413/12
Fターム (25件):
4C055AA01 ,  4C055BA02 ,  4C055BA58 ,  4C055BB04 ,  4C055BB08 ,  4C055CA02 ,  4C055CA42 ,  4C055DA01 ,  4C055DA52 ,  4C055DB02 ,  4C055DB08 ,  4C055DB17 ,  4C063AA01 ,  4C063BB07 ,  4C063CC51 ,  4C063CC92 ,  4C063DD12 ,  4C063EE03 ,  4H011AA01 ,  4H011AA03 ,  4H011BA01 ,  4H011BB09 ,  4H011DA14 ,  4H011DD03 ,  4H011DE15
引用特許:
審査官引用 (10件)
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