特許
J-GLOBAL ID:200903023398854166

N結合型糖鎖を利用した膵臓癌の診断方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (6件): 廣田 雅紀 ,  小澤 誠次 ,  東海 裕作 ,  大▲高▼ とし子 ,  ▲高▼津 一也 ,  堀内 真
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2008-123391
公開番号(公開出願番号):特開2009-270996
出願日: 2008年05月09日
公開日(公表日): 2009年11月19日
要約:
【課題】新規の膵臓癌診断用マーカー、及び当該マーカーを利用した膵臓癌の判定方法等を提供する。【解決手段】本発明者らは、膵胆道良性疾患患者24例(胆石16例、膵炎8例)、膵臓癌患者54例の計78例の患者より血液を採取し、血漿中のN結合型糖鎖に関して質量分析を行った。検出された74のマススペクトルピークのうち、PAM解析の結果から65の糖鎖を抽出し、これらの65の糖鎖を用いて膵癌あるいは膵胆道良性疾患の予測を行ったところ、74%の診断に正答した。さらに、膵胆道良性疾患と膵臓癌との2群間に対してT-testを行い、有意差(p<0.05)を示し、且つ、発現量の差が2倍以上を示す糖鎖として、3031m/z及び2362m/zの2つの糖鎖を特定した。これらの糖鎖を用いた場合の正答率を、6つの分類器により算出した結果、いずれも70%程度の正答率が得られることを見い出した。【選択図】図1
請求項(抜粋):
以下の(1)〜(4)の工程を順次備えたことを特徴とする膵臓癌の判定方法。 (1)被検者より採取された血液中の糖タンパクからN結合型糖鎖を遊離させる工程; (2)遊離させた糖鎖を精製する工程; (3)精製した糖鎖の質量分析を行う工程; (4)MALDI-TOF-MS型分析機を用いた質量分析によるピークの質量電荷比(m/z)が、3031、2362、1339、3047、2703、2097、1950、1266、3193、4177、2663、2639、2055、2259、2579、1206、2428、1984、2817、1893、2274、2071、2814、2217、2696、1324、2269、2742、2112、2011、2175、2563、2128、2420、2214、4015、2313、1381、2630、1208、1203、3352、2682、3338、2649、2123、2574、2335、2880、1351、2668、2728、4340、2417、1501、1989、2726、1674、1259、3320、1827、1619、1819、2723、及び2151のいずれかである糖鎖、又は上記糖鎖に相当する糖鎖のうち、少なくとも1つの糖鎖の検出強度を指標として、膵臓癌の判定を行う工程;
IPC (2件):
G01N 27/62 ,  G01N 27/64
FI (4件):
G01N27/62 V ,  G01N27/62 D ,  G01N27/64 B ,  G01N27/62 K
Fターム (20件):
2G041AA10 ,  2G041CA01 ,  2G041DA04 ,  2G041DA05 ,  2G041DA09 ,  2G041DA13 ,  2G041DA16 ,  2G041DA18 ,  2G041EA01 ,  2G041EA12 ,  2G041FA10 ,  2G041GA02 ,  2G041GA03 ,  2G041GA05 ,  2G041GA06 ,  2G041GA08 ,  2G041JA02 ,  2G041JA07 ,  2G041JA08 ,  2G041LA08
引用特許:
出願人引用 (4件)
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審査官引用 (1件)
引用文献:
出願人引用 (2件)
  • N-linked Glycosylation Profiling of Pancreatic Cancer Serum Using Capillary Liquid Phase Separation
  • Synthesis and Anionic Ring-Opening Polymerization of a Novel Aromatic Cyclic Carbonate
審査官引用 (2件)
  • N-linked Glycosylation Profiling of Pancreatic Cancer Serum Using Capillary Liquid Phase Separation
  • Synthesis and Anionic Ring-Opening Polymerization of a Novel Aromatic Cyclic Carbonate

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