特許
J-GLOBAL ID:200903031161267315

音声の符号化方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 志賀 正武
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-070534
公開番号(公開出願番号):特開平6-282298
出願日: 1993年03月29日
公開日(公表日): 1994年10月07日
要約:
【要約】【目的】 伝送路誤りが発生しても、音声を高品質に符号化,復号化する。【構成】 予測係数決定部2,予測係数量子化部4は、合成フィルタ3に予測係数を設定する。適応符号帳17,雑音符号帳18からピッチ周期ベクトル,雑音波形ベクトルが出力され、雑音波形ベクトルは、予測利得が乗算される。予測利得決定部15は、現在,過去の利得部19bの出力のパワーを基に次の雑音波形ベクトルの予測利得を得る。ピッチ周期ベクトル,予測利得部16の出力は、同時に決定された利得が乗算された後、加算され、合成フィルタ3に供給され、合成音声ベクトルが合成される。入力音声ベクトルから合成音声ベクトルが減算されて得られた歪は、聴覚重み付けされた後、パワーが計算され、このパワーが最小になるように、適応符号帳17,雑音符号帳18からピッチ周期ベクトル,雑音波形ベクトルが選択され、利得部19a,19bの利得が設定される。
請求項(抜粋):
音声データの複数サンプルを線形予測分析して予測係数を算出し、該予測係数を量子化して合成フィルタに設定し、該合成フィルタを、複数のピッチ周期ベクトルが記憶された適応符号帳と、複数の雑音波形ベクトルが記憶された雑音符号帳とからそれぞれ選択され、それぞれ所定の利得が乗算されたピッチ周期ベクトルおよび雑音波形ベクトルによって、前記音声データの複数サンプルからなるフレーム単位に駆動して合成音声ベクトルを合成することを利用して音声を符号化する音声の符号化方法において、前記予測係数を量子化する際、この量子化の結果である量子化パラメータベクトルを、現フレームの候補パラメータベクトルと、1つ前のフレームの処理において用いた候補パラメータベクトルとの加重平均によって表現する第1の処理、前記候補パラメータベクトルを複数の予測パラメータ符号帳からそれぞれ選択される複数種類のサブパラメータベクトルの和によって表現し、前記量子化パラメータベクトルと、前記予測係数に対応した入力パラメータベクトルとの歪が最小となるように前記複数種類のサブパラメータベクトルを前記複数の予測パラメータ符号帳からそれぞれ選択し、選択された複数種類のサブパラメータベクトルを加算して得られた現フレームの候補パラメータベクトルが安定か否かを判断し、不安定な場合には、所定の規則により前記現フレームの候補パラメータベクトルを安定となるように変換する第2の処理、前記適応符号帳および前記雑音符号帳から前記ピッチ周期ベクトルおよび前記雑音波形ベクトルを選択する際、前記音声データの複数サンプルからなる入力音声ベクトルと、前記合成音声ベクトルとの相関値をそれぞれ算出し、それぞれの相関値が大きいピッチ周期ベクトルおよび雑音波形ベクトルについてのみ最終的な選択のための演算を行う第3の処理、前記雑音符号帳を複数のサブ雑音符号帳によって構成し、前記雑音波形ベクトルは、各サブ雑音符号帳から選択された複数の励振ベクトルの和によって表現する第4の処理、前記ピッチ周期ベクトルおよび前記雑音波形ベクトルにそれぞれ乗算される利得があらかじめ記憶された2つの利得符号帳をそれぞれ複数のサブ利得符号帳によって構成し、前記各利得を各サブ利得符号帳の出力の和によって表現する第5の処理、前記各利得が乗算された前記ピッチ周期ベクトルおよび前記雑音波形ベクトルによって前記合成フィルタを駆動して合成音声ベクトルを得、得られた合成音声ベクトルと入力音声ベクトルとの歪が最小となるように前記各サブ利得符号帳の出力を選択して、前記各利得を同時に決定する第6の処理、選択された雑音波形ベクトルに予測利得を乗算する予測利得手段を設け、現フレームの処理において前記予測利得および前記利得が乗算された前記雑音波形ベクトルと、過去のフレームの処理において前記予測利得および前記利得が乗算された前記雑音波形ベクトルとに基づいて、次のフレームの処理において前記雑音波形ベクトルに乗算すべき前記予測利得を予測する第7の処理の少なくとも1つの処理を行うことを特徴とする音声の符号化方法。
IPC (3件):
G10L 9/14 ,  G10L 9/18 ,  H03M 7/30
引用特許:
審査官引用 (3件)

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