特許
J-GLOBAL ID:200903041199619920
表面被覆切削工具
発明者:
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出願人/特許権者:
代理人 (3件):
富田 和夫
, 鴨井 久太郎
, 影山 秀一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2007-168862
公開番号(公開出願番号):特開2009-006425
出願日: 2007年06月27日
公開日(公表日): 2009年01月15日
要約:
【課題】 難削材の高速断続切削で硬質被覆層がすぐれた耐チッピング性と耐摩耗性を発揮する表面被覆切削工具を提供する。【解決手段】 工具基体表面に、(a)Ti化合物層からなる下部層、(b)Zr/(Al+Zr)の値(原子比)が0.0001〜0.002であるAlとZrの複合酸化物層と、改質α型酸化アルミニウム層の積層構造からなる上部層を形成し、さらに、上記AlとZrの複合酸化物層と上記改質α型酸化アルミニウム層は、各層を構成する結晶粒について、隣接する結晶粒相互の界面における(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度が15度以下の結晶粒界面単位が全結晶粒界面単位の、それぞれ35%以上および45%以上を占める結晶粒界面配列を示す。【選択図】 図2
請求項(抜粋):
炭化タングステン基超硬合金または炭窒化チタン基サーメットで構成された工具基体の表面に、下部層と上部層を蒸着形成した表面被覆切削工具において、
(a)下部層は、3〜20μmの全体平均層厚を有するTiの炭化物層、窒化物層、炭窒化物層、炭酸化物層、および炭窒酸化物層のうちの1層または2層以上からなるTi化合物層からなり、
(b)上部層は、2〜15μmの平均層厚を有し化学蒸着で形成されたAlとZrの複合酸化物層と、2〜20μmの平均層厚を有し化学蒸着した状態でα型の結晶構造を有する改質α型酸化アルミニウム層の積層構造からなり、
(c)上記AlとZrの複合酸化物層は、Al成分との合量に占めるZr成分の含有割合(Zr/(Al+Zr))が、原子比で、0.0001〜0.002であり、さらに、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する結晶粒個々に電子線を照射して、六方晶結晶格子からなる結晶粒の各結晶面のそれぞれの法線が前記表面研磨面の法線と交わる角度を測定し、この測定結果から、結晶粒の構成結晶面である(0001)面および{10-10}面を選び出し、さらに、選び出した(0001)面および{10-10}面において、それぞれ隣接する結晶粒相互の界面(結晶粒界面単位)における(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度を求めた場合に、前記(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度が15度以下の結晶粒界面単位が全結晶粒界面単位の35%以上の割合を占める結晶粒界面配列を示し、
(d)上記改質α型酸化アルミニウム層は、電界放出型走査電子顕微鏡と電子後方散乱回折像装置を用い、表面研磨面の測定範囲内に存在する結晶粒個々に電子線を照射して、六方晶結晶格子からなる結晶粒の各結晶面のそれぞれの法線が前記表面研磨面の法線と交わる角度を測定し、この測定結果から、結晶粒の構成結晶面である(0001)面および{10-10}面を選び出し、さらに、選び出した(0001)面および{10-10}面において、それぞれ隣接する結晶粒相互の界面(結晶粒界面単位)における(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度を求めた場合に、前記(0001)面の法線同士および{10-10}面の法線同士の交わる角度が15度以下の結晶粒界面単位が全結晶粒界面単位の45%以上の割合を占める結晶粒界面配列を示す、
ことを特徴とする表面被覆切削工具。
IPC (2件):
FI (2件):
Fターム (21件):
3C046FF03
, 3C046FF05
, 3C046FF09
, 3C046FF10
, 3C046FF13
, 4K030AA03
, 4K030AA09
, 4K030AA14
, 4K030AA18
, 4K030BA35
, 4K030BA36
, 4K030BA38
, 4K030BA41
, 4K030BA42
, 4K030BA43
, 4K030BB12
, 4K030CA03
, 4K030FA10
, 4K030HA01
, 4K030JA01
, 4K030LA22
引用特許:
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