特許
J-GLOBAL ID:200903041594800250

磁気コンパスによる方向表示を安定化させるための方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 伊藤 武久 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平8-515662
公開番号(公開出願番号):特表平10-508702
出願日: 1995年08月22日
公開日(公表日): 1998年08月25日
要約:
【要約】磁気的な妨害源に対して、磁場、特に地球磁場内で運動する物体に付属する磁気コンパスによる方向表示を安定化させるための方法が与えられる。第一の妨害されない測定領域内で一つの測定点で磁場ベクトルの空間成分が測定される。測定された成分の時間変化を考慮して、磁場の強さの絶対値とその関数としてのクオリティー関数とが決定される。当該クオリティー関数は、測定される磁場ベクトル成分の時間上の散らばりについての度合い及び磁場の強さのクオリティーについての度合いである。別の測定点に関して、このクオリティー関数と測定された成分値とを用いてこの測定点での磁場ベクトルについての評価並びにこの磁場ベクトルの空間成分の測定が行なわれる。当該測定量から、第一のクオリティー関数と組み合わせて重み関数にされる別のクオリティー関数が決定される。当該重み関数によって新しい磁場ベクトルの成分が重みをかけられ、それによって安定化した成分をもつ安定化した磁場ベクトルが獲得される。この方法は反復によって継続され得る。
請求項(抜粋):
ハード・マグネティックな、あるいはソフト・マグネティックな妨害源に対して、磁場、特に地球磁場あるいは発生させられた誘導場内で運動している物体に付属する磁気コンパスによる方向表示を安定化させるための方法において、 a)設定された空間座標系R(x1,x2,x3)において、第一の測定領域内で磁場の無妨害領域にある少なくとも一つの測定点Paで、連続する複数の時点tiにおいて磁場のそのときどきの場ベクトルBaiの三つの空間成分B1ai、B2ai、B3aiのi(i≧2)回の測定が行なわれる、 b)そのときどきの磁場ベクトルBaiの測定された成分B1ai、B2ai、B3aiから、測定された各成分の時間変化を考慮にいれてそれぞれの成分B1a、B2a、B3aが算出され、且つこれらから、少なくとも一つの測定点Paにおける磁場の強さの絶対値|Ba|が算出される、 c)少なくとも一つの測定点Paでのそれぞれ時点tiに対して測定された磁場ベクトルの成分B1ai、B2ai、B3aiから、各測定すべてについて磁場の強さの絶対値|Bai|が算出される、 d)算出された絶対値|Bai|及び(あるいは)磁場ベクトルのそのときどきの測定された成分B1ai、B2ai、B3aiに基づいて、磁場ベクトルの、時点tiにおいて測定点Paで測定された成分B1ai、B2ai、B3aiの時間上の散らばりの度合い及び磁場の強さの値のクオリティーの度合いであるクオリティー関数Qiが算定される、 e)第一の測定領域から隔離された第二の測定領域内にある別の測定点Pbについて、及び(あるいは)時点tiに比べて後の時点tjについて、測定された各成分の時間変化を考慮にいれて、別の測定点Pbでの場ベクトルの評価された絶対値|Bbj|及び(あるいは)評価された成分B1bj、B2bj、B3bjが、算出された絶対値|Bai|及び(あるいは)磁場ベクトルの第一の測定領域において測定されたそれぞれの成分B1ai、B2ai、B3aiに基づいて算定される、 f)時点tiよりも遅い時点tkに対して第二の測定領域において別の測定点Pbで、測定点Pbについての磁場ベクトルBkの成分B1bk、B2bk、B3bkが測定される、 g)それぞれの測定による磁場ベクトルBkの測定点Pbで複数の時点tkに対してそれぞれ測定された成分B1bk、B2bk、B3bkから各測定の磁場の強さの絶対値|Bbk|が算出される、 h)磁場ベクトルの算出された絶対値|Bbk|及び(あるいは)そのときどきの測定された成分B1bk、B2bk、B3bkに基づいて、磁場ベクトルの、測定点Pbで複数の時点tkに対して測定された成分B1bk、B2bk、B3bkの時間上の散らばりについての度合い及び磁場の強さの値のクオリティーについての度合いであるクオリティー関数Qkが算定される、 i)測定点Paでの時間tiでのクオリティー関数Qiと測定点Pbでの時間tkでのクオリティー関数Qkとの関数として、重み関数あるいは重み行列Gkが算定される、 j)新しい磁場ベクトルBbの成分B1bk、B2bk、B3bkが、第二の測定領域について評価物として得られた磁場の強さの成分B1aj、B2aj、B3ajに関する重み関数あるいは重み行列Gkによって重みをかけられ、安定化した成分Bstab1k、Bstab2k、Bstab3kを有する安定化した磁場ベクトルBstabが獲得される、 k)望まれる場合は、新たな測定点P及び(あるいは)新たな測定領域での後続の複数の時点に対する新たな測定のためにステップe)からj)が繰り返され、且つ新たな安定化した成分を得るためにそれぞれ重み関数あるいは重み行列が算定される、 磁気コンパスによる方向表示を安定化させるための前記方法。
IPC (3件):
G01C 17/38 ,  G01R 33/02 ,  G01C 21/00
FI (4件):
G01C 17/38 S ,  G01C 17/38 J ,  G01R 33/02 L ,  G01C 21/00 D
引用特許:
審査官引用 (2件)
  • 車両用方位検出装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平4-327687   出願人:日本電装株式会社
  • 方位検出装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願平3-170058   出願人:パイオニア株式会社

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