特許
J-GLOBAL ID:200903046076930827

3次元非干渉広域かみ合い歯形を有する撓み噛み合い式歯車装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 横沢 志郎
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-327336
公開番号(公開出願番号):特開平11-159584
出願日: 1997年11月28日
公開日(公表日): 1999年06月15日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 撓み噛み合い式歯車装置において、ラック近似による両歯車の歯形を修正し連続接触噛み合いをなさせる。【解決手段】歯車の噛み合いをラック近似し、各軸直角断面の移動軌跡と歯筋内端部近傍の移動軌跡とから得た複合曲線を相似変換した曲線を基本の歯末歯形とする。次に、各軸直角断面における接触点での近似歯形からの変位を、外歯の歯山中心線の内歯の歯溝中心線に対する傾き角の分と、外歯の移動軌跡のラックの移動軌跡からのずれとに分解し、各変位から外歯と内歯の基本の歯末歯形を修正する。
請求項(抜粋):
剛性内歯歯車と、コップ状またはシルクハット状の可撓性外歯歯車と、ウエーブ・ジェネレータとを有し、可撓性外歯歯車は、円筒状の胴部と、この胴部の一端に連続して半径方向の内側あるいは外側に延びているダイヤフラムと、胴部の開口部の外周面に形成された外歯とを備え、当該外歯は剛性内歯歯車の内周面に形成した内歯に噛み合い可能であり、ウエーブ・ジェネレータは、可撓性外歯歯車の胴部の軸直角断面をダイヤフラムの側から開口部にかけて当該ダイヤフラムからの距離にほぼ比例した撓み量を生ずるように楕円状に撓ませ、当該楕円形状の長軸の両端に位置している外歯を内歯に噛み合わせ、当該ウエーブ・ジェネレータの回転により、噛み合わせ位置を円周方向に移動させて、両歯車に相対回転を生じさせるようになっている撓み噛み合い式歯車装置において、両歯車をモジュールmの平歯車として、可撓性外歯歯車の歯数をz<SB>F </SB>、剛性内歯歯車の歯数をz<SB>C </SB>をz<SB>F </SB>+2g(gは正の整数)とし、可撓性外歯歯車の歯筋開口部の軸直角断面の半径方向撓み量を、κ<SB>e </SB>gm(κ<SB>e </SB>≦1,κ<SB>e </SB>:開口部撓み係数)とし、可撓性外歯歯車の歯筋内端部の半径方向撓み量をκ<SB>i </SB>gm(κ<SB>i </SB><κ<SB>e </SB>,κ<SB>i </SB>:内端部撓み係数)とし、両歯車の噛み合いをラックで近似し、ラック同士の歯の歯筋開口部から歯筋内端部に至る、各軸直角断面の移動軌跡を軸方向に投影して得られる包絡線と、歯筋内端部近傍の移動軌跡とから成る複合曲線を相似変換して得られる曲線を、外歯および内歯の基本の歯末歯形とし、実際の噛み合いで生ずる、各軸直角断面における、接触点でのラック近似歯形からのラック軸方向の変位を、可撓性外歯歯車の外歯の歯山中心線が剛性内歯歯車の内歯の歯溝中心線に対する傾き角によるものと、可撓性外歯歯車の外歯の移動軌跡のラックの移動軌跡からのずれによるものとに分解し、それぞれの変位を求めて、その代数和を相殺するように、外歯および内歯の前記基本の歯末歯形を修正し、内歯の歯元歯形を、歯筋開口部の長軸近傍における外歯の非修正歯末歯形のラックとしての移動による創成歯形に、干渉を防ぐ上記と同様の修正を加えた歯形として形成し、外歯の歯元歯形を、前記内歯の前記歯元歯形と同形もしくは若干の逃げを与えた歯形として形成し、外歯と内歯は、外歯の歯筋開口部と歯筋内端部の軸直角断面で、それぞれ連続接触噛み合いをなし、歯筋開口部から歯筋内端部にかけて、歯筋に沿った連続接触噛み合いをなすことを特徴とする3次元非干渉広域噛み合いの撓み噛み合い式歯車装置。
引用特許:
出願人引用 (3件)

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