特許
J-GLOBAL ID:200903047407790318

有機EL素子のシミュレ-ション方法、シミュレ-ション装置および有機EL素子

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石井 陽一
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-375443
公開番号(公開出願番号):特開平11-317289
出願日: 1998年12月15日
公開日(公表日): 1999年11月16日
要約:
【要約】【課題】 従来検討されていた以外の反射光を簡単に近似することで、一般的な任意の構造を有する有機EL素子から外部に放出されるスペクトルを正確に予測し、所望のスペクトルを得るための素子設計を可能にし、また、多くの反射面を有する構造でも効率的な光の取り出しが可能で、光学的なバラツキを低減できる素子構成を実現可能な有機EL素子のシミュレーション方法および装置を提供する。【解決手段】 金属面以外での反射光を定量的に考慮し、対象とするデバイスは、屈折率の差が2倍以内の積層なので、金属面以外での反射は1回だけを考え、2回以上の反射は無視し、発光面は局在しているとして、それから非局在モデルへ拡張する。これにより、下記式で示されるような簡単な計算式で従来取り扱っていなかった反射波成分を取り扱うことにより正確なシミュレーションを可能にした。【数63】
請求項(抜粋):
一方の面に金属面を有し、発光源と複数の光学膜厚を有する有機EL素子のシミュレーション方法であって、下記(I)で表されるシミュレーションモデルと、このシミュレーションモデル(I)より得られた発光スペクトルから光取り出しのための構造設計を行う有機EL素子のシミュレーション方法。(I) 発光源の金属面側にq種、その反対側にp種の屈折率の異なる層を有する有機EL素子において、各界面での反射波Φnmより構成される全合成波Φ[λ]を、【数1】(ここで、λは波長、Φnmはn層からm層に入射したときの反射波、p>1、q≧1とする。ただし、pの層は干渉に寄与しないような十分に厚いガラスや雰囲気とし、q=1の場合には右辺第3項は0とする。また、添え字の上に付してある-、つまりインバート記号は発光点より金属面側の層に関する量であることを表す。以下同)と表し、全合成波Φ[λ]中に包含される、発光源から前方に放出され界面で反射されることなく放出される光と、発光源から後方に放出され、金属面で反射して前方に向かい他の界面で反射されることなく放出される光との合成波Φ1 を、【数2】(ここで、nm :m層の屈折率、Δm :m層の光路長、rmn:m層からn層に光波が入射する際の振幅反射率、Φ:光波の振幅、ρ:光波の振幅の2乗(エネルギー)、L:光路長、λ:波長、d:膜厚、n:屈折率を表す。以下同)と表し、全合成波Φ[λ]中に包含される、発光源から前方に放出され、t層目の界面で反射された後、金属面で反射して前方に向かい他の界面で反射されることなく放出される光を、【数3】と表し、全合成波Φ[λ]中に包含される、発光源から後方に放出され、t層目の界面で反射された後、前方に向かい他の界面で反射されることなく放出される光を、【数4】と表し、全合成波Φ[λ]中に包含される、発光源から後方に放出され、金属面で反射して前方に向かい、t層目の界面で反射された後、さらに金属面で反射して前方に向かい他の界面で反射されることなく放出される光を、【数5】と表し、金属面での振幅反射率を-kとして、上記各光の合成波から得られる規格化された変調スペクトルρ[λ]を、【数6】(ここで、*は複素数を表す。以下同)と表し、発光源のスペクトルをIPL[λ]と表したとき、光学的変調を受けてp層(ガラス基板)を通して外部に放出されるスペクトルIEL[λ]を、【数7】と表すシミュレーションモデル。
IPC (2件):
H05B 33/12 ,  H05B 33/14
FI (2件):
H05B 33/12 Z ,  H05B 33/14 A
引用特許:
審査官引用 (2件)

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