特許
J-GLOBAL ID:200903047826874068

メタロセン触媒系を用いてシンジオタクテイツクポリオレフイン類の融点および分子量を調節する方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小田島 平吉
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平5-173836
公開番号(公開出願番号):特開平6-172443
出願日: 1993年06月21日
公開日(公表日): 1994年06月21日
要約:
【要約】【目的】 本発明は、フルオレン配位子が有するアリール環上の特定位置に置換基を有するメタロセン触媒を用いることで、シンジオタクティックポリオレフィン類の融点と分子量を変化させる方法に関するものである。【構成】 電子供与置換基、例えばジアルキルアミノ、ハロゲンおよびアルコキシ基などがフルオレン上のC1、C2、C3またはC2とC7に存在していると、この触媒の活性が低くなることで、ポリマーの分子量が低くなる。電子供与置換基、例えばアルキル、ジアルキルアミノ、ハロゲンまたはアルコキシなどがC4に存在していると、触媒効率が上昇するばかりでなく、劇的にポリマーの分子量も高くなる。かさ高いヒドロカルビル置換基、例えばアルキル、シクロアルキルおよびアリール基がC2とC7に存在していると、融点が高くなる。かさ高い置換基、例えばアルキル、シクロアルキル、アリール、アルコキシおよびジアルキルアミノ基などの如きヒドロカルビル基がC4/C5に存在していると、融点が低くなる。フルオレン上に多数の置換基が存在していると、それらが示す効果は付加的である。
請求項(抜粋):
a)一般式【化1】R′′(C5H4)(C4H4-mR′mC5C4H4-nR′n)MeQp[式中、(C5H4)は、シクロペンタジエニル環であり、そして(C4H4-mR′mC5C4H4-nR′n)はフルオレニル基であり、R′は、ヒドロカルビル基、ハロゲン、アルコキシ、アルコキシアルキル、または1-20個の炭素原子を有するアルキルアミノ基であり、各々のR′は同一もしくは異なっていてもよく、R′′は、立体剛性を与える該(C5H4)と(C4H4-mR′mC5C4H4-nR′n)環の間の構造ブリッジであり、Qは炭化水素基またはハロゲンであり、Meは、IIIB、IVB、VBまたはVIB族の金属であり、1≦m≦4であり、0≦n≦4であり、そしてpは、Meの原子価引く2であり、ここで、R′は、フルオレン配位子上のC1、C2、C3か或はC2とC7における電子供与置換基であり、t-ブチル、ジメチルアミノ、塩素、フッ素またはメトキシと同等か或はそれ以上の電子供与能力を有している]で記述されるメタロセン化合物を選択し、b)このメタロセン化合物を含んでいる触媒を生じさせ、c)この触媒を、3個以上の炭素原子を有するオレフィンモノマーが入っている重合反応ゾーンの中に導入した後、この反応ゾーンを重合反応条件下に維持し、そしてd)この反応ゾーンからポリマーを抽出する、ことを含む、3個以上の炭素原子を有するオレフィン類を重合させて低分子量のシンジオタクティックポリオレフィンを生じさせる方法。
IPC (2件):
C08F 10/00 MJF ,  C08F 4/642 MFG
引用特許:
審査官引用 (3件)

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