特許
J-GLOBAL ID:200903049421559834

質量分析を用いたペプチド同定方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 小林 良平
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2006-314922
公開番号(公開出願番号):特開2008-128849
出願日: 2006年11月22日
公開日(公表日): 2008年06月05日
要約:
【課題】ペプチドの開裂に伴い生じる複数種のフラグメントイオン強度の予測値を高い精度で且つ効率良く求める。【解決手段】フラグメントイオンを構成するアミノ酸残基のそれぞれについて原子数にスケーリング因子を乗じた有効原子数を考え、各アミノ酸残基の有効原子数の和をフラグメントイオンの有効原子数とし(S1)、この有効原子数を所定の対数式に代入してプロトン親和力を求める(S2)。アミノ酸配列の特異性などに応じてスケーリング因子を変えることで、これにより、たとえアミノ酸残基の構成が同じでもプロトン親和力が変化する場合がある。同じフラグメント化反応で生じる複数のフラグメントイオンのプロトン親和力に応じて、活性化エネルギーから計算されるフラグメントイオン総量を分配し、より精度の高いフラグメントイオン強度を求める。【選択図】図2
請求項(抜粋):
MSn分析により取得された質量スペクトルデータに基づいて被検試料中のペプチド混合物のアミノ酸配列を決定するペプチド同定方法であって、候補ペプチドのフラグメントイオン強度を予測して質量スペクトルパターンを求め、これと実測の質量スペクトルとの比較により候補ペプチドの妥当性を判断するペプチド同定方法において、ペプチドのフラグメント化反応で生じる複数種のフラグメントイオン毎のフラグメントイオン強度を予測するために、 a)フラグメント化反応で生じるフラグメントイオンの強度を求める強度計算ステップと、 b)該フラグメントイオン強度をフラグメントイオン種類毎に与えられるプロトン親和力又は気相塩基性度に応じて分配する分配ステップと、 を含み、フラグメントイオン種類毎のプロトン親和力又は気相塩基性度を計算する際に、フラグメントイオンを構成するアミノ酸残基のそれぞれについて実際の原子数にアミノ酸配列の特異性を反映した補正係数を乗じた有効原子数を求め、アミノ酸残基毎の有効原子数の和から求まる該フラグメントイオンの有効原子数を、所定の近似計算式に適用してプロトン親和力又は気相塩基性度を算出するようにしたことを特徴とする、質量分析を用いたペプチド同定方法。
IPC (1件):
G01N 27/62
FI (1件):
G01N27/62 V
Fターム (4件):
2G041CA01 ,  2G041FA13 ,  2G041GA10 ,  2G041LA07

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