特許
J-GLOBAL ID:200903051723345277

電磁弁の制御方法および制御装置

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 矢野 敏雄 (外4名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2002-236897
公開番号(公開出願番号):特開2003-065129
出願日: 2002年08月15日
公開日(公表日): 2003年03月05日
要約:
【要約】【課題】 電磁弁の製造公差および寿命による摩耗の作用を補償する。【解決手段】 駆動制御時間と、電磁弁が動作位置に存在する時間との関係を線形化するために、および/または電磁弁が動作位置に存在する所定の時間を調整するために、吸着フェーズの長さを変化する。
請求項(抜粋):
静止位置および動作位置を有する電磁弁、とりわけ燃料噴射装置のインジェクタ電磁弁の制御方法であって、該電磁弁は、少なくとも急速に動作位置に達するため、吸着フェーズ中に高い吸着電流が使用され、一方、動作位置に保持するため保持フェーズでは比較的に低い保持電流で十分である形式の制御方法において、駆動制御時間と、電磁弁が動作位置に存在する時間との関係を線形化するために、および/または電磁弁が動作位置に存在する所定の時間を調整するために、吸着フェーズの長さを変化する、ことを特徴とする制御方法。【請求項2 】 吸着フェーズの長さを、すべての弁遮断時点(A8,A9,A10,A11,A12)が保持フェーズになるように選択する第1の制御モードが設けられている、請求項1記載の方法。【請求項3】 電磁弁が動作位置に存在すべき時間が比較的長い場合に、第1の制御モードを使用する、請求項1または2記載の方法。【請求項4】 吸着フェーズの長さを、すべての弁遮断時点(A1,A2,A3)が吸着フェーズになるように選択する第2の制御モードが設けられている、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。【請求項5】 電磁弁が動作位置に存在すべき時間が比較的短い場合に第2の動作モードを使用する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。【請求項6】 吸着フェーズの長さを、積分値【数1】が所定の値をとるように選択する第3の制御モードが設けられており、ここでtは時間、i(t)は弁制御電流、t0は弁スイッチオン時点、そしてt1は弁電流i(t)が電磁弁の遮断後に再び値ゼロを取る時点である、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。【請求項7】 吸着フェーズT<SB>A</SB>の長さないし持続時間と、保持フェーズT<SB></SB><SB>H</SB>の長さないし持続時間を次の計算規則に従って定める第4の制御モードが設けられており:T<SB>A</SB>=T<SB>AD</SB>-T<SB>min</SB>ただし T<SB>A</SB>>T<SB>Amax</SB>の場合、T<SB>A</SB>:=T<SB>Amax</SB> そしてT<SB>H</SB>:=T<SB>AD</SB>-T<SB>Amax</SB>T<SB>A</SB><T<SB>Amin</SB>の場合、T<SB>A</SB>:=T<SB>Amin</SB>、T<SB>Amin</SB><T<SB>A</SB><T<SB>Amax</SB>の場合、T<SB>H</SB>:=T<SB>Hmin</SB>、ここでT<SB>AD</SB>は全体の駆動制御時間、T<SB>Hmin</SB>は前もって設定された保持フェーズの最小持続時間、T<SB>Amax</SB>は前もって設定された吸着フェーズの最大持続時間、T<SB>Amin</SB>は前もって設定された吸着フェーズの最小持続時間である、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。【請求項8】 前記T<SB>Amax</SB>は吸着フェーズの最大持続時間であり、これを上回ると電磁弁の動作位置へ迅速に到達しない、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。【請求項9】 前記T<SB>Amin</SB>は吸着フェーズの最小持続時間であり、これを下回ると電磁弁が動作位置へ確実に変化しない、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。【請求項10】 T<SB>A</SB><T<SB>Amin</SB>の場合、保持フェーズT<SB>H</SB>をゼロに短縮する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。【請求項11】 請求項1から10までのいずれか1項記載の方法を実施するための装置。【請求項12】 静止位置と動作位置を有する電磁弁(200,201,202,203)、とりわけ燃料噴射装置のインジェクタ電磁弁と、電磁弁制御装置(100)とを有する装置であって、前記電磁弁制御装置は、少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)に吸着フェーズ中に高い吸着電流を、保持フェーズ中に比較的に低い保持電流を供給するために設けられている形式の装置において、電磁弁制御装置(100)は吸着フェーズの長さを変化させ、これにより駆動制御時間と、少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)が動作位置に存在する時間との関係を線形化し、および/または少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)が動作位置に存在する所定の時間を達成する、ことを特徴とする装置。【請求項13】 電磁弁制御装置(100)は第1の制御モードを有し、該第1の制御モードでは、吸着フェーズの長さが、すべての弁遮断時点(A8,A9,A10,A11,A12)が保持フェーズになるように選択される、請求項12記載の装置。【請求項14】 少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)が動作位置に存在すべき時間が比較的長い場合に、第1の動作モードが使用される、請求項12または13記載の装置。【請求項15】 電磁弁制御装置(100)は第2の制御モードを有し、該第2の制御モードでは、吸着フェーズの長さが、すべての弁遮断時点(A1,A2,A3)が吸着フェーズになるように選択されている、請求項12から14までのいずれか1項記載の装置。【請求項16】 少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)が動作位置に存在すべき時間が比較的短い場合に、第2の制御モードが使用される、請求項12から15までのいずれか1項記載の装置。【請求項17】 電磁弁制御装置(100)は第3の制御モードを有しており、該第3の制御モードでは、吸着フェーズの長さが、積分値【数2】が所定の値を取るように選択され、ここでtは時間、i(t)は弁制御電流、t0は弁スイッチオン時点、そしてt1は弁電流i(t)が少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)の遮断後に再び値ゼロを取る時点である、請求項12から16までのいずれか1項記載の装置。【請求項18】 電磁弁制御装置(100)は第4の制御モードを有し、該第4の制御モードでは、吸着フェーズT<SB>A</SB>の長さないし持続時間と、保持フェーズT<SB>H</SB>の長さないし持続時間とが次の計算規則に従って定められ:T<SB>A</SB>=T<SB>AD</SB>-T<SB>min</SB>ただし T<SB>A</SB>>T<SB>Amax</SB>の場合、T<SB>A</SB>:=T<SB>Amax</SB> そしてT<SB>H</SB>:=T<SB>AD</SB>-T<SB>Amax</SB>T<SB>A</SB><T<SB>Amin</SB>の場合、T<SB>A</SB>:=T<SB>Amin</SB>、T<SB>Amin</SB><T<SB>A</SB><T<SB>Amax</SB>の場合、T<SB>H</SB>:=T<SB>Hmin</SB>、ここでT<SB>AD</SB>は全体の駆動制御時間、T<SB>Hmin</SB>は前もって設定された保持フェーズの最小持続時間、T<SB>Amax</SB>は前もって設定された吸着フェーズの最大持続時間、T<SB>Amin</SB>は前もって設定された吸着フェーズの最小持続時間である、請求項12から17までのいずれか1項記載の装置。【請求項19】 前記T<SB>Amax</SB>は吸着フェーズの最大持続時間であり、これを上回ると少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)の動作位置へ迅速に到達しない、請求項12から18までのいずれか1項記載の装置。【請求項20】 前記T<SB>Amin</SB>は吸着フェーズの最小持続時間であり、これを下回ると少なくとも1つの電磁弁(200,201,202,203)が動作位置へ確実に変化しない、請求項12から19までのいずれか1項記載の方法。【請求項21】 T<SB>A</SB><T<SB>Amin</SB>の場合、保持フェーズT<SB>H</SB>がゼロに短縮される、請求項12から20までのいずれか1項記載の装置。
IPC (2件):
F02D 41/20 330 ,  F02D 41/34
FI (2件):
F02D 41/20 330 ,  F02D 41/34 E
Fターム (15件):
3G301JA15 ,  3G301JA17 ,  3G301LB01 ,  3G301LB11 ,  3G301LC02 ,  3G301LC10 ,  3G301MA11 ,  3G301MA18 ,  3G301NA04 ,  3G301NA07 ,  3G301NA09 ,  3G301ND45 ,  3G301NE19 ,  3G301NE23 ,  3G301PG02Z
引用特許:
審査官引用 (3件)

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