特許
J-GLOBAL ID:200903060927611030

半透過型砂防ダム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 吉村 勝俊 (外1名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-224216
公開番号(公開出願番号):特開平11-050435
出願日: 1997年08月05日
公開日(公表日): 1999年02月23日
要約:
【要約】 (修正有)【課題】 コンクリートスリットダムのスリット部から洪水後半に土砂が下流側へ流出するのを可及的に抑制して下流側への悪影響をなくすこと。【解決手段】 コンクリートダムの水通し部に河床1まで到達するスリット部2を設け、このスリット部からの排砂礫量を抑制するためにダムの上流側面に、横梁6が取りつけられる。この横梁6,6の上下方向の間隔は下段においては最大礫径の1.0ないし1.5倍に、上段においては平均礫径の1.0ないし1.5倍に選定される。そして、横梁6はスリット部2と平行してダム上流側の壁面に固定されている鋼製基材7,7に取り替え可能に取りつけられる。これによって、洪水時等にスリット部からの排砂礫量を抑制することができ、下流側の自然環境を保全して景観も維持できる。ダム上流側の土砂量の変化や石礫の大きさに変化があった場合でも、それ応じて横梁の設置間隔を変更し、爾後的に排砂礫量を調節することもできる。
請求項(抜粋):
コンクリートダムの水通し部に河床まで到達するスリット部を設け、該スリット部では常時土砂と流水を流通させ、洪水時等はダムの堰き上げ効果により上流側に生じた湛水池に達した土石流の先端等を走る巨礫を減速させると共に湛水池に土砂を一時的に堆積させ、土石流や洪水の発生時の土砂の一時的な大量流出や巨礫の流出を抑制することができるようにしたコンクリートスリットダムにおいて、上記ダムの上流側面に、前記スリット部からの排砂礫量を抑制するため該スリット部の左右方向に跨がる横梁が多段状に配置され、該横梁の上下方向の間隔が、前記スリット部の下段においては当該ダムに到達すると予測される石礫の最大径の1.0ないし1.5倍に、上段ないし中段においては当該ダムに到達すると予測される石礫の平均径の1.0ないし1.5倍に選定され、土石流の先端を走る巨礫を下段の横梁によって可及的に阻止すると共に、後続する土砂流に混入する比較的大きな石礫を中段ないし上段においてある程度阻止する一方、下流側における影響の少ない小礫を平常時に前記スリット部から流出でき、かつ洪水減水期の土砂流出を抑制するようにしたことを特徴とする半透過型砂防ダム。
引用特許:
出願人引用 (2件)

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