特許
J-GLOBAL ID:200903062548970432

焼戻しマルテンサイト鋼の高温損傷評価方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 内田 明 (外2名)
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-031992
公開番号(公開出願番号):特開平10-227754
出願日: 1997年02月17日
公開日(公表日): 1998年08月25日
要約:
【要約】【課題】 高温で長時間使用される焼戻しマルテンサイト系鋼からなる機械部品の高温損傷度を、供用中の状態で、簡単な操作で精度よく評価することのできる焼戻しマルテンサイト系鋼の高温損傷評価方法を提供すること。【解決手段】 調査対象部位の表面を鏡面に研摩して電解溶液に浸し、一定の電位掃引速度で電位を付与し、特定の析出物であるラベス相(Laves相)の溶解に対応して得られる溶解電流-電位曲線上のほぼ一定の電位に現れる電流値のピーク値を求め、あらかじめ時効処理した試験片を用いて作成したピーク電流密度とラベス相の生成量との関係を示す評価線図からラベス相の生成量を求め、得られたラベス相の生成量から、あらかじめ作成したラベス相生成量と衝撃値又は破断時間との関係線図あるいはラベス相生成量-温度-保持時間の間の関係式から調査対象部位の材料の衝撃値又は破断強度あるいは調査対象部位の材料の使用温度を評価する。
請求項(抜粋):
8〜12重量%のCrを含有する焼戻しマルテンサイト系鋼の高温損傷を評価するに当たり、次の1)〜7)の手順により操作することを特徴とする焼戻しマルテンサイト鋼の高温損傷評価方法。1)長時間高温で使用された焼戻しマルテンサイト系鋼からなる高温部品の調査対象部位の表面を鏡面に研摩する。2)前記鏡面研摩面のうち計測に必要な面積を残して他をマスキングし、マスキングしていない面(計測面)の面積を測定する。3)電解溶液又はこれをゲル化したものに前記鏡面研摩面を浸し、適切な参照電極及び対極を設置するとともに計測面に電極線を接続し、電流計測準備を整える。4)自然電極電位を計測後、一定の電位掃引速度で貴方向に分極し、溶解電流と電位を記録する。5)特定の析出物であるラベス相(Laves相)の溶解に対応して得られる溶解電流-電位曲線上のほぼ一定の電位に現れる電流値のピーク値を求める。6)あらかじめ時効処理した試験片を用いて作成したピーク電流密度(ピーク電流を計測面積で割った値)とラベス相の生成量との関係を示す評価線図からラベス相の生成量を求める。7)得られたラベス相の生成量から、あらかじめ時効処理した試験片を用いて作成したラベス相生成量と衝撃値との関係線図を用いて、調査対象部位の材料の衝撃値を求め、それにより靱性を評価する。
IPC (3件):
G01N 27/26 351 ,  G01N 27/48 301 ,  G01N 33/20
FI (3件):
G01N 27/26 351 C ,  G01N 27/48 301 ,  G01N 33/20 N
引用特許:
審査官引用 (3件)

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