特許
J-GLOBAL ID:200903073736921130

アルミニウムシートの製造法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 青山 葆 (外1名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平10-538992
公開番号(公開出願番号):特表2001-518140
出願日: 1998年03月05日
公開日(公表日): 2001年10月09日
要約:
【要約】本発明は、特に自動車パネルの製造での使用に適した高い降伏強度および延性を示すアルミニウム合金シート物品の製造法を開示する。本発明の方法によれば、非熱処理性のアルミニウム合金をキャストして、キャストスラブを形成し、次いで、キャストスラブを、一連の圧延工程に付して、最終厚みのシート物品を製造し、次いで好適にはアニールによって、再結晶化する。圧延工程によれば、キャストスラブを熱間圧延および温間圧延して、中間厚みの中間シート物品を成形し、中間シート物品を冷却し、次いで、冷却した中間シート物品を、周囲温度〜340°Cの温度で、最終厚みに温間圧および冷間圧延して、アルミニウム合金シート物品を形成する。一連の圧延工程は、中間シート物品の中間コイル巻取り処理または完全なアニールを行わずに、連続的に実施する。本発明は、また上記製造法によって製造した合金シート物品に関する。
請求項(抜粋):
1.非熱処理性のアルミニウム合金をキャストして、キャストスラブを形成し、次いで、キャストスラブを、一連の圧延工程に付して、最終厚みのシート物品を製造することによって、アルミニウム合金シート物品を製造する方法において、 前記圧延工程は、 キャストスラブを熱間圧延および温間圧延して、中間厚みの中間シート物品を成形し、中間シート物品を冷却し、次いで、冷却した中間シート物品を、周囲温度〜340°Cの温度で、最終厚みに温間圧延および冷間圧延して、アルミニウム合金シート物品を形成することによって行うこと、および 前記した一連の圧延工程は、中間シート物品の中間コイル巻取り処理または完全なアニールを行わずに、連続的に実施することを特徴とする方法。 2.温間圧延および冷間圧延は、周囲温度〜280°Cの温度で実施する請求項1記載の方法。 3.最終厚みのシート物品を、温間圧延および冷間圧延の後にバッチアニール法によってアニールして再結晶化する請求項1記載の方法。 4.最終厚みのシート物品を、温間圧延および冷間圧延の後に連続アニール法によってアニールして再結晶化する請求項1記載の方法。 5.中間シート物品の厚みを、温間圧延および冷間圧延の間に少なくとも20%減少させて、最終厚みにする請求項1記載の方法。 6.中間シート物品の厚みを、温間圧延および冷間圧延の間に少なくとも60%減少させて、最終厚みにする請求項1記載の方法。 7.前記圧延工程は、タンデムミルによって実施する請求項1記載の方法。 8.中間厚みの中間シート物品についての前記冷却は、強制冷却によって行う請求項1記載の方法。 9.強制冷却は、シートへの水噴霧および空気強制冷却からなる群から選ばれる方法によって行う請求項8記載の方法。 10.前記シートは、対向する側面を有し、このシート対向側面の両面に対し水を噴霧する請求項9記載の方法。 11.キャストスラブを、二本ベルトキャスターによってキャストする請求項1記載の方法。 12.アルミニウム合金は、AA5182である請求項1記載の方法。 13.アルミニウム合金は、AA5754である請求項1記載の方法。 14.非熱処理性アルミニウム合金のキャストスラブを、一連の圧延工程に付すことによって、キャストスラブからアルミニウム合金シート物品を製造する方法において、 前記圧延工程は、冷却した中間シート物品を周囲温度〜340°Cの温度範囲で最終厚みに圧延してアルミニウム合金シート物品を形成する、最終温間圧延および冷間圧延工程を含んでなり、 圧延工程は、中間シート物品の中間コイル巻取り処理または完全なアニールを行わずに、連続的に実施することを特徴とする方法。 15.最終厚みのシート物品をアニールして再結晶化する請求項14記載の方法。 16.非熱処理性アルミニウム合金製のアルミニウム合金シート物品であって、 アルミニウム合金シート物品は、 非熱処理性のアルミニウム合金をキャストして、キャストスラブを形成し、次いで、キャストスラブを、一連の圧延工程に付して、最終厚みのシート物品を形成することによって製造し、 圧延工程は、 キャストスラブを熱間圧延および温間圧延して、中間厚みの中間シート物品を成形し、中間シート物品を冷却し、次いで、冷却した中間シート物品を、周囲温度〜340°Cの温度で、最終厚みに温間圧延および冷間圧延して、アルミニウム合金シート物品を形成することによって行うこと、および 前記した、一連の圧延工程は、中間シート物品の中間コイル巻取り処理または完全なアニールを行わずに、連続的に実施することを特徴とする物品。 17.最終厚みのアルミニウムシート物品を、バッチアニール法および連続アニール法からなる群から選ばれる方法によってアニールして再結晶化する請求項16記載の物品。 18.アルミニウム合金は、5000系アルミニウム合金である請求項16記載の物品。 19.アルミニウム合金は、AA5182である請求項16記載の物品。 20.アルミニウム合金は、AA5754である請求項16記載の物品。
IPC (8件):
C22F 1/047 ,  B21B 3/00 ,  C22C 21/06 ,  C22F 1/00 623 ,  C22F 1/00 630 ,  C22F 1/00 ,  C22F 1/00 685 ,  C22F 1/00 694
FI (9件):
C22F 1/047 ,  B21B 3/00 J ,  C22C 21/06 ,  C22F 1/00 623 ,  C22F 1/00 630 A ,  C22F 1/00 630 K ,  C22F 1/00 685 A ,  C22F 1/00 694 A ,  C22F 1/00 694 B
引用特許:
審査官引用 (2件)

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