特許
J-GLOBAL ID:200903080799899069

フーリエ変換赤外分光法を用いて細胞の異常を検出するための方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 石田 敬 (外4名)
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願平9-518997
公開番号(公開出願番号):特表平11-502935
出願日: 1996年11月12日
公開日(公表日): 1999年03月09日
要約:
【要約】本発明は、病状に関連する細胞の異常を同定する方法を教授する。1つの態様において、本発明は、正常な頸部細胞から頸部の癌の前悪性及び悪性段階を区別する方法である。その方法は、赤外透過性マトリックス上で乾燥し、3000〜950cm-1の周波数域でスキャンする剥離した頸部細胞の赤外(IR)スペクトルを利用する。サンプルの同定は、正常、形成異常及び悪性試料のスペクトルの典型的なセットを用いて検定を確立することに基づく。検定の過程の間、主成分分析(PCA)及び/又は部分最小二乗(PLS)のような多変量技術が用いられる。PCA 及びPLSは、スペクトル間の最大変化に基づくデータを還元し、異なる集団を示す多次元空間においてクラスターを形成する。Mahalinobis ディスタンス又は線形回帰の利用(例えばPCA からの還元されたデータに基づく主成分回帰)は識別のための基礎を形成する。この方法は、簡単に用いられ、次の群の頸部スミア:正常(形成異常の前歴のない個体)、形成異常及び悪性サンプル間の統計的に信頼できる区別を行う。更に、本発明は、赤外透過性マトリックス上に固定された個々の頸部細胞のIRスペクトルを得る方法及び上述の方法において個々の細胞のスペクトルを用いる方法を開示する。更なる態様において、本発明は、正常及び病気の細胞間を区別するために振動分光イメージングを用いるための方法である。
請求項(抜粋):
剥離した頸部細胞サンプル内の悪性又は前悪性状態を同定するための方法であって、 (a)赤外透過性マトリックス上で前記剥離頸部細胞サンプルを乾燥させて乾燥細胞サンプルを作るステップと、 (b)約3000〜約 950cm-1の周波数を有する中赤外光のビームを前記乾燥細胞サンプルにあてて、該乾燥細胞サンプルについての吸収データを作り出すステップと、 (c)前記乾燥細胞サンプルについての前記吸収データを赤外吸収データの検定/標準セットと比較して、前記悪性又は前悪性状態の特徴である赤外吸収における変化が、少くとも1の周波数の範囲において前記乾燥細胞サンプル内でおこるか否かを決定するステップであって、前記比較が部分最小二乗法又は主成分分析統計法を利用し、そして前記吸収データが誘導化されておらずかつ平滑化されておらず、それにより前記悪性又は前悪性状態の同定を行うステップと、 を含む方法。
IPC (6件):
G01N 21/35 ,  G01N 1/28 ,  G01N 1/30 ,  G01N 33/48 ,  G01N 33/483 ,  G01N 33/50
FI (6件):
G01N 21/35 Z ,  G01N 1/30 ,  G01N 33/48 M ,  G01N 33/483 C ,  G01N 33/50 T ,  G01N 1/28 L
引用特許:
審査官引用 (3件)

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