特許
J-GLOBAL ID:200903082276918879

リアルタイムマルチプレックス増幅によるHPV検出および定量化

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (11件): 鈴江 武彦 ,  蔵田 昌俊 ,  河野 哲 ,  中村 誠 ,  福原 淑弘 ,  峰 隆司 ,  白根 俊郎 ,  村松 貞男 ,  野河 信久 ,  砂川 克 ,  風間 鉄也
公報種別:公表公報
出願番号(国際出願番号):特願2009-504571
公開番号(公開出願番号):特表2009-533030
出願日: 2006年04月11日
公開日(公表日): 2009年09月17日
要約:
本発明は、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPV、特にヒトパピローマウイルス(HPV)の検出に有用な増幅プライマーおよび検出プローブに関する。本発明により提供される増幅および検出系は、群を標的とする系であり、すなわち、A5、A6、A7およびA9を標的とする系である。本発明の増幅および検出系は、マルチプレックスでのHPVの増幅ならびにリアルタイム検出を可能にし、シングルチューブアッセイにおいて少なくとも13のHR HPVを検出することができる。本発明はさらに、リアルタイムマルチプレックス増幅において、信頼できるHPVの定量を可能にする。【選択図】 なし
請求項(抜粋):
粘膜上皮に対して発癌性であり得る少なくとも1のHPVをサンプル中において検出する方法であって、前記検出は、少なくとも1のアンプリコンが、増幅プライマーを用いた増幅により、前記サンプルまたはそれらの核酸物質から作られたかどうかを決定することを含んでなり、少なくとも1のアンプリコンの生成は、粘膜上皮に対して発癌性であり得る少なくとも1のHPVが前記サンプル中に存在することを示し、前記増幅プライマーは、 -A6群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー; ここで、前記少なくとも2のA6を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA6参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA6参照鋳型配列は、配列番号420(受付番号NC_001594.1)のHPV56配列の413〜791位からなる断片(配列番号337)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA6を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である および/または -A5群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー; ここで、前記少なくとも2のA5を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA5参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA5参照鋳型配列は、配列番号421(受付番号NC_001533.1)のHPV51配列の678〜902位からなる断片(配列番号326)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA5を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である および/または -A9群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー; ここで、前記少なくとも2のA9を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA9参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA9参照鋳型配列は、配列番号422(受付番号NC_001526.1)のHPV16配列の2707〜2794位からなる断片(配列番号122)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA9を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片であるか、または、配列番号422(受付番号NC_001526.1)のHPV16配列の3600〜3840位からなる断片(配列番号377)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA9を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である および/または -A7群の発癌性HPVを標的とすることが意図された少なくとも2のプライマー; ここで、前記少なくとも2のA7を標的とするプライマーは、14〜30ヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドであり、その配列は、少なくとも1のA7参照鋳型配列の増幅において、それぞれフォワードプライマーおよびリバースプライマーとして使用するのに適しており、前記少なくとも1のA7参照鋳型配列は、配列番号423(受付番号NC_001357.1)のHPV18配列の1895〜2103位からなる断片(配列番号48)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA7を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片であるか、または、配列番号423(受付番号NC_001357.1)のHPV18配列の916〜1044位からなる断片(配列番号65)であるか、もしくは、粘膜上皮に対して発癌性であり得るHPVのリアルタイムマルチプレックス検出を可能にするA7を標的とするプライマーを構成し、産生する適切な参照鋳型配列であるという性質を保持しているその保存的な細断片である を含んでなることを特徴とする方法: ここで、前記A6、A5、A9およびA7参照鋳型配列は、少なくとも5の最も一般的なHPV(HPV16、18、45、31、33)、好ましくは少なくとも7のHR HPV、さらに好ましくは5の最も一般的なHR HPVならびに少なくとも2の他のHR HPV、好都合にはA6および/またはA5の群に属する少なくとも2の他のHR HPV(例えば、HPV56、51、33、31、16、45、18)、より好ましくは少なくとも13のHR HPV(HPV56、51、58、33、52、35、31、16、68、39、59、45および18)のリアルタイムマルチプレックス増幅、特にそのようなHPVのリアルタイムの定量的なマルチプレックス増幅を可能にするプライマーおよびアンプリコンアニーリングプローブを構築および産生するのに適した、群に基づく参照鋳型配列であるという特別な技術的特徴を有する。
IPC (3件):
C12N 15/09 ,  C12Q 1/02 ,  C12Q 1/68
FI (3件):
C12N15/00 A ,  C12Q1/02 ,  C12Q1/68 A
Fターム (17件):
4B024AA14 ,  4B024BA80 ,  4B024CA01 ,  4B024CA09 ,  4B024HA12 ,  4B024HA19 ,  4B063QA01 ,  4B063QA18 ,  4B063QQ10 ,  4B063QQ42 ,  4B063QQ58 ,  4B063QR08 ,  4B063QR32 ,  4B063QR55 ,  4B063QR62 ,  4B063QS24 ,  4B063QS38
引用特許:
審査官引用 (6件)
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引用文献:
審査官引用 (5件)
  • Virology, 2004, Vol. 324, p. 17-27
  • Molecular Diagnosis, 2001, Vol. 6, No. 1, p. 39-47
  • J. Clin. Microbiol., 2003, Vol. 41, No. 7, p. 3221-3228
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