特許

J-GLOBAL ID：200903088465275987

耐火性の優れた建築用鋼ならびにその製造方法

発明者： 吉江 淳彦 ,  吉田 譲 ,  今井 晴雄 ,  千々岩 力雄
出願人/特許権者： 新日本製鐵株式会社
代理人 (1件)： 田村 弘明 (外1名)
公報種別：公開公報
出願番号（国際出願番号）：特願平9-156883
公開番号（公開出願番号）：特開平10-068044
出願日： 1997年06月13日
公開日（公表日）： 1998年03月10日
要約：

【要約】【課題】 建築、土木分野に使用され、各種建造物に用いる700°Cの耐火性が優れた490N/mm2 級鋼、ならびにその製造法を提供する。【解決手段】 低C-高Mo-Nb鋼で、その他の合金元素を制御し、ミクロ組織をベイナイト一相として、常温と700°Cの強度(常温の2/3以上)を確保する方法に関する発明である。まず、ミクロ組織をベイナイト化するため、新たに知見したベイナイトパラメーター(DB )を0.5〜0.6の範囲に制御し、その鋼を高温加熱/高温圧延し、所定の冷却速度で冷却する方法で本発明鋼を製造する。【効果】 本発明の化学成分および製造法で製造した鋼材は、常温の耐力(YS)が490N/mm2 以上で、700°CのYSが常温規格値のYSの2/3以上、溶接性も良好である等の特性を備えており、建築用耐火鋼材として必要な特性を兼ね備えている。

請求項（抜粋）：

重量比で、C :0.01〜0.05%、Si:0.30%以下、Mn:1.0〜1.5%、P :0.01%以下、S :0.01%以下、Mo:0.7〜1.0%、Nb:0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.02%、Al:0.10%以下、N :0.001〜0.006%を含有し、残部が実質的にFeからなり、且つ、合金元素の積で下記式DB の値が0.5〜0.6からなることを特徴とする耐火性の優れた建築用鋼。DB = 0.258√C (1+0.3Si)(1+1.5Mn)(1+3.8Mo)(1+12Nb)(各元素の量はmass%)

IPC (4件)：

C22C 38/00 301 ,  C21D 8/02 ,  C22C 38/14 ,  C22C 38/58

FI (4件)：

C22C 38/00 301 A ,  C21D 8/02 A ,  C22C 38/14 ,  C22C 38/58

引用特許：

審査官引用 (4件)

• 建築用低降伏比耐火鋼材の製造方法
  公報種別：公開公報   出願番号：特願平6-235489   出願人：川崎製鉄株式会社
• 特開平3-130319
  
• 高温強度の優れたH形鋼の製造方法
  公報種別：公開公報   出願番号：特願平4-065148   出願人：新日本製鐵株式会社
• 耐火性の優れた建築用400N鋼の製造方法
  公報種別：公開公報   出願番号：特願平9-156884   出願人：新日本製鐵株式会社