特許
J-GLOBAL ID:200903089663209309

集合住宅用拡声通話システム

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (2件): 西川 惠清 ,  森 厚夫
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2003-048281
公開番号(公開出願番号):特開2004-260493
出願日: 2003年02月25日
公開日(公表日): 2004年09月16日
要約:
【課題】不快なエコーやハウリングを防止しつつ通話開始直後の切断感を軽減するとともに通話開始から双方向の同時通話が可能な状態に至るまでの時間を短縮する。【解決手段】通話相手の種類毎に最適な初期値Lt(0)1〜Lt(0)4を格納する不揮発性メモリ150を親機1A及び副親機1Bに備える。内線通話を行う他の宅内通話端末(副親機1B又は親機1A)やハンドセット型の宅外通話端末(警報監視盤80)に対する初期値Lt(0)3,Lt(0)4と、拡声型の宅外通話端末(ドアホン子器50及びロビーインターホン60)に対する初期値Lt(0)1,Lt(0)2をそれぞれ個別に設定することができる。故に不快なエコーやハウリングを防止しつつ通話開始直後の切断感が軽減できるとともに通話開始から双方向の同時通話が可能な状態に至るまでの時間が短縮できる。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
集合住宅における各住戸の外に設置される複数の宅外通話端末と、各住戸内に設置されて前記宅外通話端末との間で通話を行う複数の宅内通話端末とを備え、前記宅外通話端末にはマイクロホンとスピーカを具備して拡声通話を行う拡声型の宅外通話端末と、ハンドセットを具備したハンドセット型の宅外通話端末とが含まれ、前記宅内通話端末には、マイクロホン、スピーカ並びにハウリングやエコーの抑制を含む拡声通話のための処理を行う通話処理手段を具備し前記宅外通話端末との間に形成される通話路を介して拡声通話を行う親機と、マイクロホン、スピーカ並びにハウリングやエコーの抑制を含む拡声通話のための処理を行う通話処理手段を具備し前記親機を介して前記宅外通話端末と拡声通話を行うとともに当該親機との間で内線通話を行う1乃至複数の副親機とが含まれる集合住宅用拡声通話システムにおいて、前記宅内通話端末の通話処理手段は、マイクロホンとスピーカの音響結合によって生じる音響エコーを抑圧する第1のエコーキャンセラと、相手側の通話端末における音響結合又は信号の回り込みによって生じる回線エコーを抑圧する第2のエコーキャンセラと、第1及び第2のエコーキャンセラの間に設けられ、前記音響エコー経路並びに回線エコー経路により形成される閉ループの一巡利得を低減してハウリングを抑制する音声スイッチとを有し、第1及び第2のエコーキャンセラは、前記エコー経路の特性を適応的に同定する適応フィルタを具備し、前記音声スイッチは、送話側の信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段と、受話側の信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段と、送話側及び受話側の前記各損失挿入手段から挿入する損失量を制御する挿入損失量制御手段とを具備し、該挿入損失量制御手段は、前記受話側損失挿入手段の出力点から前記音響エコー経路を介して前記送話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の音響側帰還利得を推定するとともに、前記送話側損失挿入手段の出力点から前記回線エコー経路を介して前記受話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の回線側帰還利得を推定し、音響側及び回線側の各帰還利得の推定値に基づいて前記閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出する総損失量算出部と、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定し、この推定結果と前記総損失量算出部の算出値に応じて前記送話側損失挿入手段及び受話側挿入損失手段の各挿入損失量の配分を決定する挿入損失量分配処理部とからなり、前記総損失量算出部は、前記各帰還利得の推定値に基づいて前記閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出して適応更新する更新モード、並びに総損失量を所定の初期値に固定する固定モードの2つの動作モードを有し、相手側通話端末との通話開始から第1及び第2のエコーキャンセラが充分に収束するまでの期間には固定モードで動作するとともに第1及び第2のエコーキャンセラが充分に収束した後の期間には更新モードで動作し、更新モードにおいては音響側及び回線側の各帰還利得の推定値と利得余裕値とから総損失量所望値を求め、総損失量所望値が更新前の総損失量よりも大きければ総損失量を所定の増加量だけ増加した値に更新し、総損失量所望値が更新前の総損失量よりも小さければ総損失量を所定の減少量だけ減少させた値に更新するとともに、総損失量所望値が更新前の総損失量と等しければ総損失量を更新しないことで総損失量を算出しないものであり、相手側通話端末に対応した前記初期値を個別に記憶する不揮発性の記憶手段と、相手側通話端末との通話開始前に前記記憶手段に記憶した初期値を前記総損失量算出部に設定する初期値設定手段とを前記宅内通話端末に具備し、内線通話を行う他の宅内通話端末に対応した前記初期値並びにハンドセット型の宅外通話端末に対応した前記初期値を拡声型の宅外通話端末に対応した前記初期値よりも小さい値に設定したことを特徴とする集合住宅用拡声通話システム。
IPC (3件):
H04B3/06 ,  H04M1/60 ,  H04M9/08
FI (3件):
H04B3/06 A ,  H04M1/60 C ,  H04M9/08
Fターム (16件):
5K027AA09 ,  5K027BB03 ,  5K027DD08 ,  5K027DD10 ,  5K027HH01 ,  5K038AA07 ,  5K038CC11 ,  5K038FF10 ,  5K038FF13 ,  5K046AA01 ,  5K046BB02 ,  5K046HH11 ,  5K046HH56 ,  5K046HH61 ,  5K046HH77 ,  5K046HH79
引用特許:
出願人引用 (4件)
  • 拡声通話装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-175521   出願人:松下電工株式会社
  • 拡声通話システム
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-175520   出願人:松下電工株式会社
  • 住宅情報盤システム
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-199828   出願人:松下電工株式会社
全件表示
審査官引用 (4件)
  • 拡声通話装置
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-175521   出願人:松下電工株式会社
  • 拡声通話システム
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-175520   出願人:松下電工株式会社
  • 住宅情報盤システム
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-199828   出願人:松下電工株式会社
全件表示

前のページに戻る