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J-GLOBAL ID：201002201212664047   整理番号：10A1004529

2007年能登半島地震による斜面崩壊の発生要因

Factors of slope failures triggered by the Noto-Hanto Earthquake in 2007

著者 (4件)： 林拙郎 (三重大) ,  荒木敏行 (三井住友海上火災保険) ,  山田孝 (三重大) ,  沼本晋也 (三重大)
資料名： 砂防学会誌  (新砂防)
巻： 63  号： 3  ページ： 19-26  発行年： 2010年09月15日 
JST資料番号： G0196A  ISSN： 0286-8385  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2007年3月25日の能登半島地震(M6.9)では,海岸沿いの急斜面に多くの斜面崩壊が発生した。本研究では,航空写真およびオルソ画像から斜面崩壊の形態と分布状況を特定して,斜面傾斜角の影響を考慮した急傾斜崩壊面積率を算定し,崩壊標高,斜面方位角,地質,震央距離,地震加速度との関係を調べた。その結果,対象区域の崩壊面積率は0.024%であること,震央距離の影響が見られるのは2km以内であること,地表断層線の影響は6km以内に見られ,その崩壊面積率は0.05%であることなどが分かった。また,これまで高標高では加速度が増幅されて崩壊が発生しやすいとされているが,本研究ではこの傾向は認められなかった。

シソーラス用語： 大地震 ,  *斜面崩壊 ,  *空中写真 ,  画像 ,  距離 ,  地震断層 ,  *地震加速度
準シソーラス用語： *2007年能登半島地震 ,  オルソ画像 ,  航空写真 ,  *震央距離 ,  *地表地震断層

分類 (2件)： 一般,砂防工学  (RC12010B) ,  自然災害  (RA02030M)

引用文献 (17件)：

• 権田豊. 新潟県中越地震により発生した芋川流域の崩壊及び地すべりのGISによる特性解析. 新潟大学農学部研究報告. 2007, 59, 2, 108-113
• 林拙郎. 2004年新潟県中越地震により発生した崩壊・地すべりの地形・地質特性. 第55回平成18年度砂防学会研究発表会概要集. 2006, 18-19
• 林拙郎. 自然環境保全のために保全砂防学入門-土砂災害の予知と防災-. 2008, 160-161
• 林拙郎. 能登半島地震による土砂災害の特徴. 砂防学会誌. 2008, 61, 3, 31-36
• 平松良浩. 2007年能登半島地震被害調査報告書. 2007, 1-65

タイトルに関連する用語 (3件)： 2007年能登半島地震 ,  斜面崩壊 ,  発生要因