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J-GLOBAL ID：201002206806740446   整理番号：10A0196810

レーザー多光子吸収で探るフォトクロミック分子の新たな性質

Multiphoton-Gated Reaction in Organic Photochromic Molecules under Pulsed Laser Excitation

著者 (5件)： 石橋千英 (大阪大 大学院基礎工学研究科) ,  小畠誠也 (大阪市大 大学院工学研究科) ,  横山泰 (横浜国大 大学院工学研究院) ,  入江正浩 (立教大 理) ,  宮坂博 (大阪大 大学院基礎工学研究科)
資料名： レーザー研究  (レーザー学会誌)
巻： 38  号： 2  ページ： 90-95  発行年： 2010年02月15日 
JST資料番号： X0335A  ISSN： 0387-0200  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 光照射で起こる現象の中で,パルスレーザの時間幅の短縮化に伴い,非線形現象やコヒーレント現象に関する研究も重要になっている。ここでは,レーザー多光子吸収フォトクロミック反応について解説した。フォトクロミズムの機構,多光子フォトクロミック反応の機構,特に溶液系におけるジアリールエテン誘導体の多光子開環反応や,結晶相における多光子開環反応を説明した。また,可視多光子反応や紫外一光子反応の機構についても説明した。高位電子励起状態への励起により,一般的な光化学反応では観測できない反応性を観測できる。これらの情報は計算化学にも重要である。また,高位電子励起状態からの超高速反応の実時間測定や,S1状態の反応機構の研究が重要であることを指摘した。

シソーラス用語： レーザ分光法 ,  *多光子遷移 ,  *フォトクロミズム ,  オレフィン化合物 ,  芳香族炭化水素 ,  パルスレーザ ,  脂肪族化合物 ,  光化学反応 ,  開環反応 ,  計算化学 ,  励起状態 ,  反応機構 ,  固相 ,  *分子結晶 ,  電子励起 ,  光照射 ,  ジアリールエテン ,  *多光子吸収 ,  エチレン類 ,  計算機利用 ,  利用 ,  相
準シソーラス用語： エテン誘導体

分類 (2件)： 非線形光学  (BD05000T) ,  その他の光学的効果  (BM08040H)

引用文献 (32件)：

• BROWN, G. H. Photochromism. 1971
• DURR, H. Photochromism Molecules and Systems. 1990
• KOBATAKE, S. Annu. Rep. Prog. Chem. C. 2003, 99, 277
• IRIE, M. Science. 2001, 291, 1769
• KOBATAKE, S. Bull. Chem. Soc. Jpn. 2004, 77, 195

タイトルに関連する用語 (5件)： レーザー ,  多光子吸収 ,  フォトクロミック ,  分子 ,  性質