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J-GLOBAL ID：201002218263665269   整理番号：10A1606281

太陽光利用型植物工場のトマト群落における光合成機能の空間分布の解析

Spatial Distribution Analysis of Photosynthetic Function within a Tomato Plant Canopy in a Large-Scale Greenhouse

著者 (5件)： 高山弘太郎 (愛媛大 農) ,  仁科弘重 (愛媛大 農) ,  久枝和昇 (世羅菜園) ,  末岐剛 (愛媛大 農) ,  原田聰 (カゴメ)
資料名： 植物環境工学  (Journal of Science and High Technology in Agriculture)
巻： 22  号： 4  ページ： 175-180  発行年： 2010年12月01日 
JST資料番号： L1430A  ISSN： 1880-2028  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 太陽光利用型植物工場で長期多段栽培されているトマト群落内の光合成機能の空間分布を把握するため,群落を構成する栽培ガター単位のトマト個体群の立体構造に注目し,この個体群を,垂直方向に3区分し,更に通路側と個体群内側とで2区分して合計6区分の葉群を設け,各葉群に含まれる個葉の光-光合成曲線,クロロフィル(Chl)含量,Chl蛍光パラメータ及び単一光子アバランシェダイオード(SPAD)値の測定を行った。その結果,通路側の下層及び固体群内側の中・下層の葉群の光合成能力が低いことがわかった。更に,これらの葉群のChl a/b比が低いことから,光合成能力の低下の主な原因が弱光順化であると考えられた。また,光合成能力の低い葉群においても,Chl含量や光合成電子伝達効率は,光合成能力の高い葉群と同程度であることから,前者の葉群が高い光合成能力を発揮するための潜在能力を有しており,光環境を改善することによって,これらの葉群の光合成能力を向上させられる可能性があった。

シソーラス用語： *トマト ,  植物工場 ,  温室栽培 ,  *光合成 ,  クロロフィルa ,  クロロフィルb ,  空間分布 ,  アバランシェダイオード ,  光検出器 ,  環境順応 ,  作物収量 ,  植物被 ,  光照射 ,  食品成分
準シソーラス用語： 単一光子アバランシェダイオード

分類 (3件)： 野菜  (FC03043X) ,  植物生理学一般  (EH02010Y) ,  野菜とその加工品  (FJ11020O)

引用文献 (16件)：

• 仁科弘重. 植物工場研究開発拠点の先行例と技術形成・人材育成. 農業および園芸. 2010, 85, 3, 388-396
• 高山弘太郎. 知能的太陽光植物工場の新展開〔5〕-生理生態の計測と新農開-. 農業および園芸. 2010, 85, 5, 563-571
• UDINK TEN CATE, AJ. Computer control of greenhouse climates. Acta Hortic. 1978, 87, 265-272
• HASHIMOTO, Y. Computer control of short term plant growth by monitoring leaf temperature. Acta Hortic. 1980, 106, 139-146
• TAKAKURA, T. Direct digital control of plant growth-I. Design and operation of the system. Trans ASAE. 1974, 17, 1150-1154

タイトルに関連する用語 (6件)： 太陽光利用型植物工場 ,  トマト ,  群落 ,  光合成 ,  空間分布 ,  解析