文献

J-GLOBAL ID：201002218342725374   整理番号：10A0674280

空気伝染性木材腐朽菌の腐敗リスクに対する検討

Assessment of decay risk of airborne wood-decay fungi

著者 (3件)： MOMOHARA Ikuo (Forestry and Forest Products Res. Inst., Ibaraki, JPN) ,  OTA Yuko (Forestry and Forest Products Res. Inst., Ibaraki, JPN) ,  NISHIMURA Takeshi (Forestry and Forest Products Res. Inst., Ibaraki, JPN)
資料名： Journal of Wood Science  (Journal of Wood Science)
巻： 56  号： 3  ページ： 250-255  発行年： 2010年06月25日 
JST資料番号： L3386A  ISSN： 1435-0211  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： エアーサンプラーを用いて,空気伝染性木材腐朽菌の腐敗リスクを調査した。湿度がおよそ100%の条件下で,直径7.8cm厚さおよそ3mmのスギのディスクを「BIOSAMP」エアーサンプラー内に置き,1000lの気中に暴露した。つくばの同一地点で6月から9月にかけてエアーサンプリングを実施した。暴露ディスクを26°±2°C条件で,湿った容器内に16週間,インキュベートした。インキュベーション中,木片の減損量は-15から807mg,平均244 mgであった。減損量に影響する要因を調査した。木の水分含有量および心材部分の比率が影響要因であり,さらに,6つの気象要因が減損量に影響することがわかった。天気の日に採集したディスクと比較し曇りの日に採集したディスクの方が減損率が高かった。16週間インキュベートしたディスクからの糸状菌を二次培養し検討したところ,分離した菌の3分の1がリグニン分解酵素を生産することが明らかとなった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *木材腐朽菌 ,  *感染 ,  スギ ,  消耗 ,  含水量 ,  木材 ,  心材 ,  気象要素 ,  培養 ,  リグニンペルオキシダーゼ ,  リグニナーゼ ,  材料 ,  ペルオキシダーゼ
準シソーラス用語： *空気伝染 ,  リグニン分解酵素

分類 (3件)： 木材化学  (FF05040V) ,  森林植物学  (FF02020E) ,  菌類による植物病害  (FC04052Y)

引用文献 (28件)：

• KOBAYASHI, N. Wood resources and climate change. Proceedings of the International Symposium on Wood Science and Technology, Yokohama, Japan, 2005. 2005
• DEROUBAIX, G. Wood protection, a tool for climate change mitigation?. 2008
• HWANG, WJ. Comparative effectiveness of two alkylammonium compounds as wood preservatives. J Wood Sci. 2007, 53, 332-338
• MIYAUCHI, T. Leaching characteristics of homologues of benzalkonium chloride from wood treated with ammoniacal copper quaternary wood preservative. J Wood Sci. 2009, 54, 225-232
• MOMOHARA, I. Effect of drying method as a pre-treatment on CUAZ preservative impregnation in Javanese cedar log. J Wood Sci. 2009

タイトルに関連する用語 (4件)： 空気伝染 ,  木材腐朽菌 ,  腐敗 ,  リスク