抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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大阪府内では,河川水に比べて地下水中のRn濃度が,平均して100倍のオーダーで高いことから,Rn濃度と塩分を指標として,大阪湾域への地下水と,それに伴う栄養塩物質の流入の定量を試みた。沿岸海水中の
222Rn濃度は,湾奥の淀川河口域付近で0.5-2.5 dpm/Lの低い値が観測された一方で,南部の岸和田から阪南地域では,最大で4.0 dpm/Lの値が観測され,地下水流出の寄与を示唆していた。定点観測で得られたデータを元にボックスモデルを解くと,大阪湾南部では2.0x10
4m
3/dayで地下水が流入していることが見積もられた。この量は,淀川などの大河川と比較すると小さいが,大河川の少ない大阪湾南部においては,沿岸生態系に与える影響は無視できないと考えられる。(著者抄録)