抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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車輪とレールの間の摩擦力によらないブレーキとして渦電流型レールブレーキがある。日本国内で過去に非接触タイプのレールブレーキの開発が取り組まれていたが,レールの発熱が軌道の座屈安定性に影響を与える可能性があることなどが検討項目とされた。鉄道総研では,平成17年度より非接触タイプのレールブレーキにリニアモータ技術を応用することで過去の課題を解決すべく研究開発を行っている。本稿では,その電気機械としての特性について,電気的等価回路を用いて評価した。その結果,制動力と電気的性能について周波数特性や速度特性が明らかとなった。一方,レール発熱低減率とインバータ容量のトレードオフ関係も示された。そこで,容量の最小化とブレーキシステムとしての信頼性を重視した電源システム及びその運転方法を提案し,その基本的な制御則を示した。今回は一般的な誘導機の電機子を検討モデルとしており,端効果も無視していることから,電気機械として好条件な状態での評価に留まっているが,リニアモータ型レールブレーキの実用化に向けた開発方向性は明確化された。