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J-GLOBAL ID:201002232369389999   整理番号:10A0886036

葉緑体DNA trnL-trnF領域の塩基配列に基づくマメ科ハギ属の系統解析

Phylogeny of Lespedeza (Leguminosae) Based on Chloroplast trnL-trnF Sequenences
著者 (5件):
資料名:
巻: 85  号:ページ: 213-229  発行年: 2010年08月20日 
JST資料番号: Y0108A  ISSN: 0022-2062  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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マメ科ハギ属(Lespedeza)は約40種からなり,アジアと北アメリカに隔離分布する植物として知られている。種間系統関係を明らかにするため,ハギ属35種1亜種および近縁属のヤハズソウ属2種,ハナハギ属1種,ナハキハギ属1種の計40分類群の系統解析を行った。解析には葉緑体DNAのtrnLイントロンおよびtrnL-trnF遺伝子間領域を用いた。解析の結果,以下のことが明らかになった。1)ハギ属とヤハズソウ属は単系統群を形成した。2)ヤハズソウ属は単系統性が支持されたが,ハギ属の単系統性は支持されなかった。3)ハギ属には2つの単系統群があり,一方はアジアの種のみから,またもう一方は北アメリカの種のみから構成される。この2つのクレードは,アジアと北アメリカの両地域間で見られる芽生え形態の相違と一致した。4)アジアのクレードには,ブートストラップ値は低いもののさらに3つのクレードが認められ,このうちの1つはヤマハギ亜属と一致した。5)北アメリカのクレードには花の色や花序の形態と相関する2つのクレードが高いブートストラップ値で支持された。以上の結果は,ハギ属をヤマハギ亜属(あるいは節)およびハギ亜属(あるいは節)の2群に分類する従来の見解やヤマハギ亜属内の節(あるいは系)の分類を支持しなかった。また,ハギ属の祖先群はアジアに起源し,初期に2つの系統群に分化したこと,そのうちの一方が北アメリカに分布を拡大したこと,その後2つの系統群は両地域間で互いに交流することなく,独自の種分化の過程を経たことを示唆した。(著者抄録)
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分類 (1件):
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植物分類学 
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