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J-GLOBAL ID：201002233551000157   整理番号：10A0107519

スイートアリッサム赤紫色花品種の花弁から単離されたアシル化ペラルゴニジン 3-サンブビオシド-5-グルコシド

Acylated Pelargonidin 3-sambubioside-5-glucosides from the Red-purple Flowers of Lobularia maritima

著者 (7件)： 立澤文見 (岩手大学農学部) ,  臼木利枝 (南九州大学園芸学部) ,  土岐健次郎 (南九州大学園芸学部) ,  斎藤規夫 (星薬科大学薬学部) ,  篠田浩一 (農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター) ,  鴫原淳 (星薬科大学薬学部) ,  本多利雄 (星薬科大学薬学部)
資料名： Journal of the Japanese Society for Horticultural Science  (Journal of the Japanese Society for Horticultural Science)
巻： 79  号： 1  ページ： 84-90 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： F0626A  ISSN： 1882-3351  CODEN： EGKZA9  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： スイートアリッサム赤紫色花品種の花弁から 6 種類のアシル化ペラルゴニジン 3-O-サンブビオシド-5-O-グルコシドを単離した.これらの色素は化学およびスペクトル分析から,ペラルゴニジン 3-O-[2-O-(2-O-(アシル基-II)-β-キシロピラノシル)-6-O-(アシル基-I)-β-グルコピラノシド]-5-O-β-グルコピラノシドで, アシル基-I は 4-O-グルコシル-p-クマロイル基,p-クマロイル基またはフェルロイル基,さらにアシル基-II はカフェイル基またはフェルロイル基の組み合わせによる構造であることがわかった. 赤紫色花品種の‘イースターボネットディープローズ’と青紫色花品種の‘イースターボネットバイオレット’のアントシアニンの化学構造を比較すると,有機酸と糖の部分はまったく同じであった.しかし,両品種のアグリコンはそれぞれ異なっており, ‘イースターボネットディープローズ’はペラルゴニジン, ‘イースターボネットバイオレット’はシアニジンであった.よって,これらの品種の花色の違いはアグリコンの違いによるものであることがわかった.本研究では,スイートアリッサムの花色とアントシアニンの関係について考察する.(著者抄録)

シソーラス用語： *アブラナ科 ,  *アントシアニン ,  色素 ,  フェノール類 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  多価フェノール ,  フェノールエーテル
準シソーラス用語： Lobularia martima(L.)Desv. ,  *スイートアリッサム ,  ロブラリア属

分類 (2件)： グリコシド,配糖体  (CF10057O) ,  花き・花木  (FC03044O)

物質索引 (11件)： 4′,7-ジヒドロキシ-3-[[2-O-[2-O-(3,4-ジヒドロキシ-trans-シンナモイル)-β-D-キシロピラノシル]-6-O-(4-ヒドロキシ-trans-シンナモイル)-β-D-グルコピラノシル]オキシ]-5-(β-D-グルコピラノシルオキシ)アントシアニジン ,  4′,7-ジヒドロキシ-3-[[2-O-[2-O-(3,4-ジヒドロキシ-trans-シンナモイル)-β-D-キシロピラノシル]-6-O-[4-(β-D-グルコピラノシルオキシ)-trans-シンナモイル]-β-D-グルコピラノシル]オキシ]-5-(β-D-グルコピラノシルオキシ)アントシアニジン ,  4′,7-ジヒドロキシ-3-[[2-O-[2-O-(4-ヒドロキシ-3-メトキシ-trans-シンナモイル)-β-D-キシロピラノシル]-6-O-(4-ヒドロキシ-3-メトキシ-trans-シンナモイル)-β-D-グルコピラノシル]オキシ]-5-(β-D-グルコピラノシルオキシ)アントシアニジン ,  4′,7-ジヒドロキシ-3-[[2-O-[2-O-(4-ヒドロキシ-3-メトキシ-trans-シンナモイル)-β-D-キシロピラノシル]-6-O-(4-ヒドロキシ-trans-シンナモイル)-β-D-グルコピラノシル]オキシ]-5-(β-D-グルコピラノシルオキシ)アントシアニジン ,  4′,7-ジヒドロキシ-3-[[2-O-[2-O-(4-ヒドロキシ-3-メトキシ-trans-シンナモイル)-β-D-キシロピラノシル]-6-O-[4-(β-D-グルコピラノシルオキシ)-trans-シンナモイル]-β-D-グルコピラノシル]オキシ]-5-(β-D-グルコピラノシルオキシ)アントシアニジン ,  4′,7-ジヒドロキシ-3-[[2-O-[2-O-[3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)アクリロイル]-β-D-キシロピラノシル]-6-O-[3-(4-ヒドロキシ-3-メトキシフェニル)アクリロイル]-β-D-グルコピラノシル]オキシ]-5-(β-D-グルコピラノシルオキシ)アントシアニジン ,  p-クマル酸 ,  コーヒー酸 ,  フェルラ酸 ,  ペラルゴニジン ,  ペラルゴニジン3-サンブビオシド5-グルコシド

引用文献 (29件)：

• Andersen, Ø. M. and M. Jordheim. 2006. The anthocyanins. p. 471–551. In: Ø. M. Andersen and K. R. Markham (eds.). Flavonoids: Chemistry, Biochemistry and Applications. CRC Press, Boca Raton.
• Bloor, S. J. and S. Abrahams. 2002. The structure of the major anthocyanin in Arabidopsis thaliana. Phytochemistry 59: 343–346.
• Fuleki, T. 1969. The anthocyanins of strawberry, rhubarb, radish and onion. J. Food Sci. 34: 365–369.
• Giusti, M. M., H. Ghanadan and R. E. Wrolstad. 1998. Elucidation of the structure and conformation of red radish (Raphanus sativus) anthocyanins using one- and two-dimensional nuclear magnetic resonance techniques. J. Agric. Food Chem. 46: 4858–4863.
• Harborne, J. B. 1964. Plant polyphenols—XI. The structure of acylated anthocyanins. Phytochemistry 3: 151–160.

タイトルに関連する用語 (9件)： 赤 ,  紫色 ,  花 ,  品種 ,  花弁 ,  単離 ,  アシル化 ,  ペラルゴニジン ,  グルコシド