抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
文選択による文書要約では与えられた単数あるいは複数の文書(文書クラスタ)内のすべての文が,選択された文集合内のいずれかの文に割り当てられることで内容全体の被覆を達成できる。本論文では,前述した文選択による文書要約が施設配置問題で定式化でき,その中でも予算制約付きメディアン問題と呼ばれる一種の整数計画問題で定式化できることを示した。本モデルでは文間の含意関係だけでなく,例示関係などより大きな文間関係の集合を組み込める。一方,要約長制限があると要約によって文書クラスタ内の内容を完全に表現できるとは限らず,より被覆することが重要な文が重視されるように重要文が文書の始めの部分に出現しやすい性質や,文書クラスタ全体に類似する文ほど重要とするように文の利得を考慮した。評価実験ではDUC(Document Understanding Conference)’04においてROUGE-1が最高になった手法(CLASSY)を上回る値が得られ,非対称な文間関係を取り入れる有効性が確かめられた。