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J-GLOBAL ID：201002238010401657   整理番号：10A1535074

軌道技術 繰返し衝撃荷重下の道床バラスト層の動的挙動と沈下特性

The Dynamic Response and the Residual Deformation of Ballast Layer under Cyclic Impact Loadings

著者 (2件)： 河野昭子 (鉄道総合技術研) ,  松島亘志 (筑波大 大学院システム情報工学研究科)
資料名： 鉄道総研報告  (鉄道総合技術論文誌)
巻： 24  号： 12  ページ： 47-52  発行年： 2010年12月01日 
JST資料番号： X0700A  ISSN： 0914-2290  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： レール継目板やレール溶接部では,まくらぎ数本範囲の局所的な道床沈下により浮きまくらぎが発生する事例がしばしば観測されている。この一要因として,列車がレール表面の凹凸を通過する際に発生する衝撃荷重の影響が指摘されているが,道床バラスト層の沈下に及ぼす影響に関しては明らかにはされていない。そこで,衝撃的な荷重が道床バラスト層の動的挙動および残留沈下に与える影響を解明するために,模型実験とDEMによる検討を行った。その結果,衝撃荷重下では除荷過程で砕石粒子の動的挙動が激化し,粒子間接触点が失われる現象が観察された。更に繰返し衝撃荷重下では,上記の現象により粒子構造が安定せず,載荷10回目以降でも沈下進みが収束し難いことが分かった。同様の検討を離散体バラスト軌道モデルで行った結果,10Hzの正弦波に1000Hz程度の衝撃成分が重畳された場合,バラスト粒子の動的挙動の激化と粒子間接触点の喪失が起こり,残留沈下量が増加した。

シソーラス用語： 鉄道軌道 ,  *保線 ,  計算モデル ,  車両軌道力学 ,  *衝撃荷重 ,  載荷試験 ,  衝撃試験 ,  粒子画像流速測定 ,  個別要素法 ,  *粒状材 ,  繰返し荷重
準シソーラス用語： *バラスト軌道モデル ,  *高速載荷試験装置 ,  衝撃載荷試験 ,  PIV【流速測定】 ,  粒状体材料 ,  *繰返し衝撃荷重

分類 (2件)： 線路構造,軌道材料  (RC07030B) ,  保線,鉄道防災  (RC07050X)

引用文献 (9件)：

• 河野昭子: 繰返し荷重下のバラスト粒子層の沈下挙動に与える急速載荷の影響とその微視的考察, 筑波大学学位論文, 2010
• 須長誠: ガンマ線を用いた道床バラストの密度測定法, 第28回土質工学研究発表会, pp2383-2384, 1993
• 松島亘志, 竿本英貴: 複雑な砂粒子形状の個別要素モデル化手法の提案, 第37回地盤工学研究会発表論文集, pp357-358, 2002.7
• 福田和彰, 松島亘志, 山田恭央: イメージベースDEMによる砕石の一面せん断試験シミュレーション,「実務利用を目指すマイクロジオメカニクス」に関するシンポジウム発表論文集, pp7-10, 2008.11
• 伯野元彦: 破壊のシミュレーション森北出版, 1997

タイトルに関連する用語 (6件)： 軌道 ,  繰返し衝撃荷重 ,  道床 ,  バラスト ,  動的挙動 ,  沈下