抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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「なぜ人間型ロボットは人間のような姿形を必要とするのか」という問いに対する答えには二通りある。日常作業を目的とするロボットでは,「人間と同じ環境で活動するため」であるが,人との相互作用を目的とするロボットでは,「人間が相互作用しやすい姿形が人間型であるため」である。この後者の答えが,最近一部で研究が盛んになりつつある人間型ロボットの研究の基本仮説となっている。本報ではこのようなロボットの動向を著者の研究を中心に紹介し解説した。主な内容項目を次に示した。1)概要:人間型ロボットの開発経緯,2)人間型ロボットの研究動向:(独)産業技術総合研究所開発のHRP-4Cの機能と特徴,3)人間酷似型ロボットとその発展:人間とのかかわりを最重視して開発したアンドロイド(人間酷似型ロボット)Repliee Q2,遠隔操作機能をもつ実在人間に酷似したアンドロイドのジェミノイドHI-1の機能と特性,4)認知発達ロボット:ロボットの制御方法,複雑なロボットのソフトウェア開発で必要不可欠な人間のように発達する機能の実現,子供ロボットCB2,5)生体原理模倣型ロボット:ノイズの利用,生体模倣型腕ロボット(円軌道生成タスク,リーチングタスク)など。