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J-GLOBAL ID:201002239687714216   整理番号:10A0162938

慢性骨髄性白血病でTGF-β-FOXOシグナル経路は白血病幹細胞を維持する

TGF-β-FOXO signalling maintains leukaemia-initiating cells in chronic myeloid leukaemia
著者 (11件):
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巻: 463  号: 7281  ページ: 676-680  発行年: 2010年02月04日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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慢性骨髄性白血病(CML)は,恒常活性化型チロシンキナーゼであるBCR-ABL融合タンパク質の発現という遺伝的異常によって発症する。BCR-ABLは,Aktシグナル経路を活性化し,フォークヘッドO型転写因子(FOXO)を抑制して,CMLの増殖促進,もしくはアポトーシス阻害を起こすと広く考えられている。チロシンキナーゼ阻害剤イマチニブの開発はCMLの治療を著しく改善したが,イマチニブ投与後も白血病幹細胞(LIC)が残存し,これがCMLの再発を引き起こす。今回我々は,CML様骨髄増殖性疾患マウスモデルの同種移植実験を用い,Foxo3aがCML LICの維持に必須の役割を担うことを報告する。LICでは,Foxo3aが核局在し,Aktのリン酸化が減少している細胞が多く存在することがわかった。さらに,Foxo3a+/+およびFoxo3a-/-マウス由来のLICの連続移植実験により,Foxo3a欠損はLICの白血病発症能力を著しく抑制することが示された。また,LICにおいてTGF-βがAkt活性化を制御する重要な調節因子であること,そしてFoxo3aの局在を制御することを見いだした。TGF-β阻害剤とFoxo3a欠損およびイマチニブ投与を組み合わせることで,in vivoでCML細胞が効率よく排除された。さらに,ヒトのCML LICをTGF-β阻害剤で処理することによって,in vitroでのコロニー形成能が障害された。我々の結果は,LICの維持におけるTGF-β-FOXO経路の非常に重要な役割を証明し,in vivoでのCML LIC特異的な維持機構の理解を深める。Copyright Nature Publishing Group 2010
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