抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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交流電動機駆動システムにおける微少な初期巻線短絡故障の早期発見は,その症状の悪化に伴う致命的な故障を未然に防ぐ上で極めて重要である。本稿では,三相誘導機における固定子巻線故障の診断手法としてPV(Park Vector)法と逆相成分に着目した解析手法とを組み合わせた方法を提案した。この手法は2つのステップから成り,まず第1ステップとして診断指標である逆相アドミタンス値Ynを抽出する。この値はすべりにほぼ依存せず,故障診断に非常に有用である。第2ステップでは,Ynの複素数値から故障巻線数と故障相を特定する。はじめにVHDL-AMSによる誘導機の複数相故障モデルとそれを用いた解析法を示し,次にYnの抽出法を示した。最後にシミュレーションと実験の結果から提案手法の妥当性を示した。