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J-GLOBAL ID：201002240141363399   整理番号：10A0216261

新規バイオ系ナノ材料の基礎および応用展開-TEMPO酸化セルロースナノファイバーの表面構造と機能-

著者 (1件)： 磯貝明 (東大 大学院農学生命科学研究科)
資料名： 表面(表面談話会・コロイド懇話会)  (Reviews and Topics on Surface Science & Technology Avant-Garde)
巻： 47  号： 10  ページ： 339-348  発行年： 2009年10月01日 
JST資料番号： G0745A  ISSN： 0367-648X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多糖のTEMPO触媒酸化反応を検討し,天然セルロースを原料としてフィブリルレベルのナノファイバーを完全分散する手法を見出した。そのナノ表面化学改質とナノ分散のメカニズムおよび応用展開の可能性について紹介した。TEMPO酸化セルロースナノファイバーは酸化処理後も元の天然セルロースの繊維形状を維持して膨潤やゲル化を起こさないという利点を持つ。分散液をキャスト-乾燥したフィルムは高い光学透明性,低い線熱膨張率,高い酸素バリア性,高強度高弾性率,構造変換-機能付与が可能,生分解性などを持つ。ナノテク,先端部材実用化研究開発,食品,医薬品への応用,二酸化炭素の固定機能の応用による森林産業の育成など,広い面で期待される。

シソーラス用語： *ナノテクノロジー ,  *セルロース誘導体 ,  *ナノ構造 ,  *材料 ,  セルロース繊維 ,  性質 ,  生分解性高分子 ,  二酸化炭素固定化 ,  微細繊維 ,  分散系 ,  *ナノ材料
準シソーラス用語： ナノ分散 ,  ミクロフィブリル【繊維】 ,  *酸化セルロース ,  透明性

分類 (1件)： 木材化学  (FF05040V)

引用文献 (20件)：

• T. Saito, Y. Nishiyama, J.-L. Putaux, M. Vignon, A. Isogai, A., Biomacromolecules, 7, 1687-1691(2006).
• T. Saito, S. Kimura, Y. Nishiyama, A. Isogai, Biomacromolecules, 8, 2492-2494(2007).
• T. Saito, M. Hirota, N. Tamura, S. Kimura, H. Fukuzumi, L. Heux, A. Isogai, Biomacromolecules, 10, 1992-1996(2009).
• 磯貝 明, 高分子, 58, 90-91(2009).
• A. Isogai, Y. Kato, Cellulose, 4, 153? 164(1998).

タイトルに関連する用語 (7件)： ナノ材料 ,  基礎 ,  応用 ,  展開 ,  TEMPO酸化 ,  セルロースナノファイバー ,  表面構造