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J-GLOBAL ID：201002245788238199   整理番号：10A1033983

ケラチン生成細胞HaCaTにおいてγ-トコトリエノールはスクアレンヒドロペルオキシド誘導性の炎症応答を低下させる

γ-Tocotrienol Reduces Squalene Hydroperoxide-Induced Inflammatory Responses in HaCaT Keratinocytes

著者 (8件)： NAKAGAWA Kiyotaka (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  SHIBATA Akira (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  MARUKO Toru (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  SOOKWONG Phumon (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  TSUDUKI Tsuyoshi (Tohoku Univ., Sendai, JPN) ,  KAWAKAMI Kayoko (Niigata Univ. Pharmacy and Applied Life Sci., Niigata, JPN) ,  NISHIDA Hiroshi (Niigata Univ. Pharmacy and Applied Life Sci., Niigata, JPN) ,  MIYAZAWA Teruo (Tohoku Univ., Sendai, JPN)
資料名： Lipids  (Lipids)
巻： 45  号： 9  ページ： 833-841  発行年： 2010年09月 
JST資料番号： B0873A  ISSN： 0024-4201  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 日光に当たったヒトの皮膚表面にはスクアレンヒドロペルオキシド(SQ-OOH)が蓄積することが知られているが,SQ-OOHの病原性作用については研究されていない。本研究では,ヒトケラチン生成細胞HaCaTに対するSQ-OOHの作用について検討した。SQ-OOHによりインターロイキンやシクロオキシゲナーゼ-2(COX-2)などの炎症性遺伝子の発現が増加することが分かった。SQ-OOHはCOX-2のmRNAの上方調節とともに活性酸素の生成,NF-κBの活性化,COX-2の発現およびプロスタグランジンE2を産生が亢進したことから,SQ-OOHの炎症促進作用は部分的にCOX-2を介していることが示唆された。SQ-OOHの作用はγ-トコトリエノール(γ-T3)により軽減された。以上より,SQ-OOHはHaCaT細胞において炎症性応答を誘導し,炎症性皮膚疾患の発症に関与していることが示唆された。また,この炎症はγ-T3により低下する可能性が示された。

シソーラス用語： *皮膚 ,  *炎症 ,  ケラチン細胞 ,  培養細胞 ,  インターロイキン ,  シクロオキシゲナーゼ ,  活性酸素 ,  NFκB ,  フェノール類 ,  ポリエン ,  酸素複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： *炎症応答 ,  HaCaT細胞 ,  シクロオキシゲナーゼ2 ,  プロスタグランジンE2

分類 (2件)： ビタミンE  (EB07060S) ,  生物学的機能  (EB05020M)

物質索引 (2件)： γ-トコトリエノール ,  スクアレンモノヒドロペルオキシド

タイトルに関連する用語 (3件)： ケラチン生成細胞 ,  γ-トコトリエノール ,  炎症応答