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J-GLOBAL ID：201002246244137450   整理番号：10A0886846

2007年宇和海下波湾における有害渦鞭毛藻Karenia mikimotoi赤潮の底入り潮の発生による消滅

Disappearance of the bloom of the harmful dinoflagellate Karenia mikimotoi induced by the occurrence of bottom intrusion in Shitaba Bay, Uwa Sea, in 2007

著者 (6件)： 兼田淳史 (福井県大 海洋生物資源) ,  小泉喜嗣 (愛媛県農林水産研 水産研究セ) ,  高橋大介 (名古屋大 地球水循環研究セ) ,  福森香代子 (京大 生態学研究セ) ,  GUO Xinyu (愛媛大 沿岸環境科研セ) ,  武岡英隆 (愛媛大 沿岸環境科研セ)
資料名： 水産海洋研究  (Bulletin of the Japanese Society of Fisheries Oceanography)
巻： 74  号： 3  ページ： 167-175  発行年： 2010年08月01日 
JST資料番号： Y0112A  ISSN： 0916-1562  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： Karenia mikimotoi赤潮の出現域の変化とその変化を引き起こす要因を明らかにするため,2007年6月の赤潮発生当初より宇和海の下波湾で本種の出現状況,水温・塩分・流向・流速を調べた。7月16日以降に本種遊泳細胞の急減が観察され,わずか数日後に赤潮は消滅した。水温・塩分の鉛直分布の推移から,下層における陸棚斜面域由来の冷水の進入現象である底入り潮の発生に伴って湾内で生じた流れによる移流・拡散が本種の急減に関係していると考えられた。北灘湾においても18日頃以降,同様の現象が起きたと推察された。

シソーラス用語： 海域 ,  湾 ,  *渦鞭毛虫類 ,  *赤潮 ,  大陸斜面 ,  冷水 ,  流動 ,  *移流 ,  拡散 ,  愛媛県
準シソーラス用語： *Karenia mikimotoi ,  宇和海 ,  渦鞭毛藻 ,  下波湾 ,  *底入り潮 ,  *有害藻類ブルーム

分類 (4件)： 生態系  (EE01040P) ,  プランクトン  (FH02050R) ,  海洋汚濁  (SB02040B) ,  海洋の構造・力学・循環  (DC06030G)

引用文献 (18件)：

• 愛媛県水産試験場. 豊後水道海況情報. 2007, 7月号
• 速水祐一. 豊後水道における外洋起源栄養塩の供給機構とその生態系への影響. 沿岸海洋研究. 2006, 43, 143-149
• 速水祐一. 宇和海・北灘湾におけるクロロフィルa濃度の季節・経年変化. 水産海洋研究. 2005, 69, 1-9
• KANEDA, A. Periodic intrusion of cold water from the Pacific Ocean into the bottom layer of the Bungo Channel in Japan. J. Oceanogr. 2002, 58, 547-556
• 川端善一郎. 急潮による湾内の物理構造・栄養塩・植物プランクトンの変化. 沿岸海洋研究ノート. 1992, 30, 27-36

タイトルに関連する用語 (4件)： 宇和海 ,  渦鞭毛藻 ,  赤潮 ,  底入り潮