文献

J-GLOBAL ID：201002248395793130   整理番号：10A1124297

ナノ化学による選択性制御 : 蛋白質の分離及びホスホペプチドを濃縮するためのヒドロキシアパタイトナノ粒子を含む一体構造キャピラリーカラム

Control of Selectivity via Nanochemistry: Monolithic Capillary Column Containing Hydroxyapatite Nanoparticles for Separation of Proteins and Enrichment of Phosphopeptides

著者 (3件)： KRENKOVA Jana (E. O. Lawrence Berkeley National Lab., California) ,  LACHER Nathan A. (Pfizer BioTherapeutics Pharmaceutical Sci. R&D, Missouri) ,  SVEC Frantisek (E. O. Lawrence Berkeley National Lab., California)
資料名： Analytical Chemistry  (Analytical Chemistry)
巻： 82  号： 19  ページ： 8335-8341  発行年： 2010年10月01日 
JST資料番号： A0395A  ISSN： 0003-2700  CODEN： ANCHAM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 最近,ヒドロキシアパタイト吸着剤が分析的及び分取的にモノクローナル及びポリクローナル抗体サブクラス,抗体フラグメント及び凝集体の分離にも適用されているが,本研究ではヒドロキシアパタイトナノ粒子を組込んだ液体クロマトグラフ用キャピラリーフォーマット一体構造カラムを開発し,この一体構造キャピラリーカラムをホスホペプチドの蛋白質分離及び選択的濃縮に使用した。単なる共重合体の混合によって,棒形ヒドロキシアパタイトナノ粒子をポリ(2-ヒドロキシエチルメタクリラート-co-ジメタクリル酸エチレン)一体構造に組み込み,その場重合を後続させた。一体構造カラムの性能に及ぼす重合混合物中のモノマーとヒドロキシアパタイトナノ粒子の割合の影響を調べた。この一体構造の負荷能力は他のヒドロキシアパタイト分離媒質と同等であったが,このカラムを使用できる速度は大量輸送のためにより高速であった。モノクローナル抗体及びプロテインAとの凝集体のみならず,オバルブミン,ミオグロビン,リゾチーム,チトクロームcなどの蛋白質モデル混合物の分離によって一体構造カラムの性能を確認するとともに,さらにこのヒドロキシアパタイト一体構造カラムを用いて得たオバルブミン,カゼイン,β-カゼイン消化物の複雑なペプチド混合物からのホスホペプチドの選択的な濃縮とMALDI/MSによる特性化も実行し,プロテオミクス分析に有用なことが分かった。

シソーラス用語： *クロマトグラフ用カラム ,  *液体クロマトグラフィー ,  *タンパク質 ,  *ペプチド ,  単体分離 ,  固相抽出 ,  ヒドロキシアパタイト ,  ナノ粒子 ,  共重合体 ,  その場重合 ,  分離効率 ,  濃度依存性 ,  物質移動 ,  モノクローナル抗体 ,  細菌タンパク質 ,  卵白アルブミン ,  ミオグロビン ,  リゾチーム ,  チトクロームc ,  カゼイン ,  キャラクタリゼーション ,  電子顕微鏡観察 ,  破過特性 ,  MALDI-MS ,  プロテオミクス ,  選択性 ,  燐灰石 ,  脂肪族アルコール ,  脂肪族カルボン酸 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  カルボン酸エステル ,  ジオール
準シソーラス用語： プロテインA ,  *ホスホペプチド ,  *モノリスキャピラリーカラム ,  結合容量

分類 (3件)： 分析機器  (CC02020S) ,  液体クロマトグラフィー  (CC04014L) ,  蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N)

物質索引 (2件)： 2-ヒドロキシエチルメタクリラート ,  ジメタクリル酸エチレン

タイトルに関連する用語 (9件)： ナノ化学 ,  選択性 ,  蛋白質の分離 ,  ホスホペプチド ,  濃縮 ,  ヒドロキシアパタイト ,  ナノ粒子 ,  一体構造 ,  キャピラリーカラム