文献

J-GLOBAL ID：201002251752010507   整理番号：10A0461027

銀河団合体の流体力学的シミュレーション: 非平衡イオン化状態と2温度構造

Hydrodynamic Simulations of Merging Galaxy Clusters: Non-Equilibrium Ionization State and Two-Temperature Structure

著者 (2件)： AKAHORI Takuya (Chungnam National Univ., Daejeon, KOR) ,  YOSHIKAWA Kohji (Univ. Tsukuba, Ibaraki)
資料名： Publications of the Astronomical Society of Japan  (Publications of the Astronomical Society of Japan)
巻： 62  号： 2  ページ： 335-345  発行年： 2010年04月25日 
JST資料番号： G0279A  ISSN： 0004-6264  CODEN： PASJA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 一連のN体及び流体力学的シミュレーションを用いて,銀河団合体における銀河団ガス(ICM)の非平衡イオン化状態と電子-イオン2温度構造を調べた。種々の値の質量比と衝突パラメータの場合の合体を系統的に調べ,ほとんどの場合にICMは,銀河団の外れで約1.5~2.0のMach数を持つ襲撃波層とICMコアの前面で約2~4のMach数を持つ衝撃波層でイオン化平衡状態から大きく逸脱していることが分かった。従って,24階電離鉄と25階電離鉄のKα輝線の強度比はイオン化平衡状態でのそれから大きく変更される。ICMの2温度構造の効果を取り入れたとき,電子温度は,銀河団の外とICMコアの前面における衝撃波層でのICMの平均温度よりそれぞれ約10%~20%と約30%~50%低く,イオン化平衡状態からのずれは更に大きくなる。強度比の合体面に関する視線角依存性も議論した。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *銀河団 ,  電離層 ,  電離平衡 ,  非平衡状態 ,  計算機シミュレーション ,  *多体問題 ,  流体力学的方程式 ,  合体 ,  衝撃波 ,  金属イオン ,  スペクトル線強度 ,  Lymanα線 ,  Mach数 ,  電子温度 ,  イオン温度 ,  *天体プラズマ ,  *宇宙X線源
準シソーラス用語： *銀河団ガス ,  電離鉄

分類 (2件)： 星雲  (DB06000W) ,  宇宙線起源  (DB02020Q)

引用文献 (30件)：

• Akahori, T.,& Masai, K.2005, PASJ, 57, 419
• Akahori, T.,& Masai, K.2006, PASJ, 58, 521
• Akahori, T.,& Yoshikawa, K.2008, PASJ, 60, L19 (AY08)
• Balsara, D. S.1995, J. Comput. Phys., 121, 357
• Cavaliere, A.,& Fusco-Femiano, R.1976, A & A, 49, 137

タイトルに関連する用語 (7件)： 銀河団 ,  合体 ,  流体力学 ,  シミュレーション ,  非平衡 ,  イオン化 ,  温度構造