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J-GLOBAL ID：201002252448719873   整理番号：10A1546454

任意ドップラースプレッドのマルチパス環境を実現するMIMO端末特性評価用電波反射箱

著者 (4件)： 篠沢政宏 (電通大 先端ワイヤレスコミュニケーション研究セ) ,  PASISISNGI Sahrul (電通大 先端ワイヤレスコミュニケーション研究セ) ,  ARIF Rizwan (電通大 先端ワイヤレスコミュニケーション研究セ) ,  唐沢好男 (電通大 先端ワイヤレスコミュニケーション研究セ)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 C  (IEICE Transactions on Electronics (Japanese Edition))
巻： J93-C  号： 12  ページ： 612-621  発行年： 2010年12月01日 
JST資料番号： S0623C  ISSN： 1345-2827  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： MIMO通信端末を模擬電波環境で評価したい場合には,OTA(Over-the-Air)状態での評価環境が必要になる。具体的な構築法には,周囲に仮想散乱源アンテナを配置してフェージング環境を作り出すフェージングエミュレータ型と,金属壁で周囲を覆ってマルチパス遅延環境を作り出す電波反射箱型(Reverberation Chamber)がある。両者ともに,これまで無線端末の評価用に開発されてきた長い歴史があり,機能面では夫々に長所・短所がある。電波反射箱は,遅延広がりの大きいマルチパス環境を作りやすいため,広帯域信号の評価に力を発揮できるが,時間的に変化するマルチパス環境を生成することが困難であった。本論文では,エミュレータ型と電波反射箱型の両者の特徴を組み合わせたハイブリッド型による任意ドップラースプレッドを実現する環境生成法を提案する。また,計算機シミュレーション及び実際の環境構築を通じてその基本特性を明らかにする。(著者抄録)

シソーラス用語： *通信測定 ,  通信方式 ,  キャラクタリゼーション ,  多経路伝搬 ,  計測器
準シソーラス用語： *電磁場計測 ,  MIMO通信 ,  OTA【移動通信】 ,  電波反射箱

分類 (2件)： 通信測定一般  (ND03000R) ,  電波伝搬一般  (ND05010Q)

引用文献 (20件)：

• 岩井 浩, 阪口 啓, 坂田 勉, 山本 温, “携帯端末アンテナ評価用フェージングエミュレータの提案,”信学論 (B), vol. J91-B, no.9, pp. 960-971, Sept.2008.
• 坂田 勉, 山本 温, 小川晃一, “角度スペクトラムが設定可能な端末MIMOアンテナ測定用空間多重波生成装置,”信学技報, A・P2008-3, 2008.
• 3GPP, “Text proposal for MIMO OTA report (TR25.xxx),”TSG-RAN WG4# 51 BIS R4-092438, 2009.
• 今井哲郎, 岡野由樹, 北尾光司郎, 齋藤健太郎, 萩原淳一郎, “MIMO端末評価のための空間チャネルエミュレータ構築に関する検討,”信学技報, A・P2009-25, May 2009.
• C. L. Holloway, D. A. Hill, J. M. Ladbury, P. F. Wilson, G. Koepke, and J. Coder,“On the use of reverberation chambers to simulate a Rician radio environment for the testing of wireless devices,” IEEE Trans, An tennas Propag., vol.54, no.11, pp. 3167-3177, 2006.

タイトルに関連する用語 (5件)： マルチパス ,  環境 ,  MIMO ,  特性評価 ,  電波反射箱