抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ブラックチョコレート作製におけるより好ましいカカオバター量の割合や適切なヤシ油の添加割合を検討した。カカオバター量を調製した6条件(30.3から49.2%),およびヤシ油を添加した2条件(0.5%,1.0%)に対し粘度,破断エネルギ,色差の物理的測定と官能検査を行った。物理的測定の結果はカカオバター量の割合により大きく変化し,色彩に対する官能検査ではカカオバター量割合37.0%の試料が他と比較して有意に好まれた。口どけ,歯応えに対する官能試験の結果に顕著な差はみられなかったが,37.0%の試料が比較的好まれる傾向を示した。以上の結果を踏まえてカカオバター量割合37.0%の試料を基準にヤシ油の添加割合を変えて試料を試作した。ヤシ油添加試料の口どけ,歯応えに対する官能検査の結果に有意差はみられなかったが,口どけは添加量が多いほど好まれる傾向がみられた。色彩はヤシ油を添加した試料の方が有意に好まれた。以上より,ヤシ油はカカオバターの代用油脂となるだけではなく,0.5から1.0%程度添加することでチョコレートの食感を向上させ得ることが示唆された。(著者抄録)