抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
球面共振形アクチュエータは,共振点付近の動作特性が急変する。そのため,本アクチュエータを効率よく制御するためには,動作特性を数値解析により予測することが非常に重要である。本稿では,ラプラス方程式による分割図修正法を用いて,二軸に対して回転する可動子の回転動作に伴う分割図の修正を行い,印加電圧の周波数と位相の変化が可動子の軌道に及ぼす影響を調査した。解析モデルとしたアクチュエータは,2つのU字型鉄心を十字に組み合わせた固定子と,球面形状を有する可動子で構成される。固定子の各磁極には互いに向き合うコイルが直列に接続されており,これをCoil AとCoil Bとする。可動子の鉄心にはリング状の永久磁石が埋め込まれている。数値解析の結果,本アクチュエータはCoil A とCoil Bの印加電圧を電源周波数203Hzおよび位相差0°とした場合では,可動子は直線運動をし,coil Bの位相が変化することにより,可動子は直線運動から円運動と変化していくことがわかった。また,Coil Bの電源周波数を高くすることによりα形や∞形などの複雑な軌跡を描くことがわかった。このことから,本アクチュエータは印加する矩形波電圧の電源周波数および位相を変化させることにより,様々な動作を制御可能であることが明らかになった。